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アメリカBSE牛問題

アメリカで発生したBSE(狂牛病)問題を日米政府の次官級協議で話し合ったそうだが、また物別れになったとか。

国内でBSE牛が発生した時はオロオロした観のあった農水省だが、その経験を踏まえてか今回は大国アメリカに対しても毅然とした態度を崩しておらず、その意味ではたいへん頼もしく感じられる。

しかし、交渉の実態はどうやら泥沼にはまりつつあるようだ。
日本が求める「全頭検査」は、建前としては正当なものだと思うが、膨大な量を出荷するアメリカではやはり現実的なものではないだろう。

心配なのは、もうアメリカ側から新たな対策が示されなくなったということ。
このことが開き直りを呼んで、より大きな全面的な貿易問題になってしまうことが憂慮されるようになってきた。
日本はいつもお公家様のようにおとなしいが、この国はイザとなったらたいへんな民族主義を前面に出す国だ。
理不尽で不平等な貿易不均衡などいとわないお国柄。

日本はいま振り上げた拳(こぶし)の降り降ろすタイミングを図りかねているのではないか。
思い返すも明治の日本政府の外交交渉はすごかったんだなあ……。


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