パソコンのキー配列
パソコンのキー配列というのはつくづく変だと思う。普通の日本人ならば、初めてこれを前にして戸惑いを覚えない人はいないだろう。
ま、だからといって、あいうえお順ならば必ずしも便利とも思えないが、日本人向けのOASYSも結局あまり普及しなかったし、やはりこのタイプライターから来たQWERTY配列とかいう変なのを使うしかないのだろうか。
さりとてこれも別にABC順になっている訳でもない。聞くところによれば、素早く機械的に打ち込むタイプライターならではの配列になったのだとか。
だから当時の販売員がデモで打ち込んでみせるのは必ず「typewriter」という文字だという。
手元のキーボードを見て。
なるほどこれってみごとに全キーが同じ列に並んでいるではないか。
ふーむ、なぜか妙に説得力のある話ではある。
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コメント
QWERTY配列というのは、素早く打つためではなく、素早く「打てない」ように作られた配列だそうです。タイプライターというのは、文字の数だけ並んだ鍵(けん)でカーボン紙をたたいて紙に印字する装置で、キーをたたくと鍵が紙のところまではじかれ、バネの力で戻っていくのですが、あまりに早くキーをたたくとバネの力で鍵が戻る前に次の鍵がきてぶつかってしまう=故障するということが起こったようです。そのため、素早く打てないような配列にしたそうです。
たとえば、どんな英単語にも含まれる母音字は、指をホームポジションにおいた時に「A」しか打てませんし、その「A」も左手の小指というもっとも打ちにくいところに配置してあります。
しかし、人間の慣れとは恐ろしいもので、打ちにくい配列にしてもタイプ速度はどんどん上がっていったそうです。
投稿: Nao | 2004.01.20 20:31
解説、ありがとうございます。
ありゃ、速く打つためではなく、素早く打てないためだったのですか。
なるほど。大昔のタイプライターの時代の機構は、今とは比べ物にならない素朴なものだったでしょうからね。
ふむふむ。これでまたひとつお利口になったい。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2004.01.21 05:40
>当時の販売員がデモで打ち込んでみせるのは必ず「typewriter」という文字だ
っていう話は、後世の人が考えた冗談だと思います。だって当時の商標は「Type Writer」あるいは「Type-Writer」だったんですもん。詳しくは↓のページ(投稿者名をクリック)をどうぞ。
投稿: 安岡孝一 | 2004.02.23 22:19