マレーシア日本国際工科大学
asahi.comのニュースによれば、マレーシアに『マレーシア日本国際工科大学』なるものを設立し、東南アジアやインドなどから広く学生を募集して製造業の人材を育成するそうだ。
この計画は、日本のODA改革の一環だというが、素晴らしいことだと思う。
これまでの日本のODAといえば、道路やダムなど箱モノばかり。援助額は巨大だが、実質はそのまま日本企業が受注して建設しているだけで、現地の真の恩恵になっていないものが多かったと思う。
タンザニアのアリューシャから街を出ると、褐色の大地には場違いに立派な舗装道路が続いている。そのガードレールの形状から、これが日本の企業が作ったのは明らかだ。しかし走っているのは観光のクルマぐらいで地元の人たちはほとんど使っていない様子。
そして突然舗装路は終わる。それはそこまででODA予算が尽きたから。
そこからは再び黄色い砂塵舞い上がるアフリカらしいでこぼこ道になるが、クルマの巻き上げる埃もなんのその。現地の人は平気でそんな道路を歩き、そして生活している。
日本のODAでたしかに(場違いに)立派な道路はできるけれど、その実たいして現地の人から感謝されてはいないように感じられてならなかった。
日本のお金でボンと物を作るより、何かを作る技術を教えることにお金を掛ける。それこそがほんとうの援助なのではないか。
お腹がすいているからと、ただ食べ物を上げるのではなく、自らが食べ物を手に出来るように技術や知識の手助けをする。そういう援助であって欲しいと思う。
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