にっちもさっちもいかない話
テレビで暗算少年をやっていた。
この算盤(そろばん)というのはたいした優れ物だ。江戸時代の浮世絵にもすでに登場、まず「読み、書き、算盤」と言ったくらいで、日本の学問の根底と言える。
算盤の達人の暗算など、まったく人間業とは思えないほどだ。
環境情報学の武藤教授によれば「算盤はデジタルコンピュータが生まれてきた源泉だ」というのだからなお頼もしい。
一流のものは材料にもこだわりがあって、珠には岩手産の樺や鹿児島産の柘植(つげ)など、枠にはアフリカ産黒檀(こくたん)や東南アジア産の縞黒檀。また芯竹には80年から120年くらい経った茅葺屋根の骨組みに使用されたすす竹が良いのだということだ。
ふう
ところで、身動きが取れない時などに「にっちもさっちも行かない」と言うが、これも算盤で使う「わり算の九九」から来た言葉なのだそうだ。漢字では「二進も三進も」と書いて「2でも3でも割り切れないということで、算段がたたないということ」からきたのだという。
しかし、少年時代わり算の九九なんかなくて良かった。かけ算だってあんなに苦労して覚えたのに、「二進が一十(にっしんがいちじゅう)」なんていうもっと難しいのまであったなら、それこそにっちもさっちもいかなくなっていただろうからね。
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コメント
おはようございます。
ふうん、「にっちもさっちも」ってそういう意味
だったのですね。流石~(^_^)
「にっちもさっちもどうにもブルドッグ~♪」
って、わけわかんない歌もあったけど。
投稿: メイリ | 2004.04.18 10:19