ネズミ不足で輪島塗ピンチ!
読売のニュースによれば、ネズミ不足で輪島塗ピンチなのだそうだ。
石川県の特産といえばこの輪島塗が有名だが、その仕上げに使う蒔絵筆が手に入らなくなって困っているのだという。
一部の人はネコやウサギの毛で代用しているらしいが、「ネズミの毛でないと繊細な曲線が描けない」という職人さんも多いのだとか。
ネコやウサギの毛なら柔らかくて細かい仕上げができるけれど、それがネズミの毛で代用するとうまく描けないというのならわかるのだが、実態はその逆か。
だいたいネズミが出て来る言葉といえば、「大山鳴動してネズミ一匹」とか「袋のネズミ」、「ネズミ捕り」。
ロクな意味には使われていない。
「蚕を飼わば、ネコを飼え」ということわざも、ネズミを警戒してのものだろう。
「秋ナスは嫁に食わすな」というのも、本来は新酒の粕に漬けてネズミに食べられないように棚に置いておけという意味の言葉だと聞く。
人間に愛されるネコの敵役(かたきやく)ということに決まっているネズミは、十二支のメンバーからネコが外れたのもネズミがネコに集合時間を偽って教えたからだと言われているし、有名な「風が吹いたら桶屋がもうかる」の論理にしたって、ネコが減ればネズミが増えて桶をかじるために桶屋が儲かるという理屈になっている。
そうそう、自分が深夜お腹がすいて、ゴソゴソ冷蔵庫をあさっていると「頭の黒いネズミが出た」と家族から言われるのも不愉快である。
ネズミなんて、およそわれわれ人間社会のお役には立っていないのかと思っていたが、それがまさか高級な筆になっていたとはね。
ネズミさん、ごめんなさい。どうぞ滅びないでね。
でもあまり増えたらイヤだけど。
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