両刃の剣か、闘莉王
アテネ五輪最終予選を控えたサッカーU―23(23歳以下)日本代表と、ロシアA代表チームとの国際親善試合が11日(水)、静岡スタジアムで行われ、結果1―1で引き分けた。
スコアは1-1だが、どちらもゴールキーパーの超ファインプレーが光った試合で、いずれかが4-3なんていう結果に終わっても不思議はなかったゲームだったと言えるだろう。
まず、相手側のロシアが(ベストメンバーではないにせよ)フル代表だというのが凄い。
また言ってしまうが、これはフル代表が横綱・大関陣を擁した『大相撲オールスター』だとしてば、U-23なんてはせいぜい『十両選抜』の筈。(やっぱりわからんね)
ロシアにすれば、勝って当たり前。
もしも負けたら格好悪くて国に帰れないような対戦相手だ。
とにかく、よく先方がこの『屈辱的な組み合わせ』のマッチを了承してくれたものだとあらためて思ってしまうくらいだ。
さて今回、注目の大型FW平山相太選手(長崎・国見高)は終盤からの投入。
らしい巧みなシュートを放ったが、惜しくもGKに阻まれ、2戦連続のゴールはならなかったものの、またその大物の片鱗はたしかに見せてくれた。
この試合の唯一の日本の得点は、フォワード高松選手が決めたものだった。(またFWでしたよ>ジーコさん)
とはいえ、注目のディフェンダー闘莉王選手が長駆ドリブルで攻め込んで局面を打開したのがきっかけなのは明らかだった。
おまけに、倒されても笛を待つのではなく、すぐさま起きあがってさらにボールを支配しようとする闘莉王選手の積極さがこのゴールを呼んだのだと確信する。
この闘莉王選手の突破は、これから五輪日本代表にとって大きな切り札になりそうだ。
が、その一方でやはり前に出た分、ディフェンスがおろそかになって、それが他のメンバーにもしわ寄せとなって働くことも間違いのないこと。
ロシアに同点とされた場面でも、確かにあの選手はオフサイドではなかったか、と思われるタイミングではあったが、その前に日本のディフェンスが崩されたことは明確だ。
結局のところ、闘莉王選手の積極さは、良い意味でも悪い意味でも『両刃の剣』。
監督にとっては、しかしとても面白い駒を手にしたのではないか。
これからの試合が大いに楽しみではある。
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コメント
闘莉王がなんでDFなのか疑問。
あんなに『前に出たい』ってアピールしてるのにね。
FWとは言わないまでも、MFくらいの方が良いのでは?
ブラジル人に役割を強制するのは無理なのかもしれません(笑)。
ピーさんの言うとおり、闘莉王をどう使うかが今後のキーポイントになるでしょうね。
投稿: まりあ | 2004.02.12 09:06