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対北朝鮮交渉の顔ぶれ

現在、膠着している北朝鮮問題の打開に向けて日本外務省の代表が平壌を訪問しているが、案の定、第1日目は物別れに終わったということだ。


平壌を訪問している田中均外務審議官らは12日、午前は金永日(キム・ヨンイル)外務次官と、午後は外務省関係者とそれぞれ会談し、拉致・核問題について本格的な協議に入った。日本側が拉致被害者の家族の即時・無条件の帰国を求めたのに対し、北朝鮮側は難色を示し、議論は平行線に終わった。

3日間という日程から考えて、これまでの例からみてもたいてい第1日目はお互いの考えを主張するだけ、というのが当たり前のことだったから、やっぱりなという感じ。
実質的な交渉は今日から、そして決着が付くとしても、それは最終日ギリギリの段階になってからということなのだろう。

それはさておき、今回の訪朝団の顔ぶれはきわめて異色だ。
日本の現在の公式な交渉責任者は薮中三十二アジア大洋州局長である筈。
事実、首相官邸では「薮中局長が責任者」と明言したことからも明らかだ。
ところがこれに田中均外務審議官が加わったのは、北朝鮮からの直々の指名ということもあるらしいし、またこれまで交渉ルートを維持してきた経緯ということもあるのだろう。

しかし、二人の官僚ポストを比較すると、明らかに『外務審議官』のほうが上だ。
(別図のように、審議官は官僚トップである事務次官に次ぐ要職。アジア大洋州局長はその配下)
なにより、田中審議官自身が以前このアジア大洋州局長を務めていたのだものね。

そんな、こうした上下関係がハッキリした官僚の権化・外務省の交渉で、自分より上の先輩が同席していたらそれはやりにくいだろう。ましてや同審議官はきわめて北朝鮮寄りの考えをする人物と以前から言われているのだものね。両者の考えが一致しているとは到底思えない。

家族会からも信頼が厚い薮中局長に、毅然とした態度で今回の交渉を進めて欲しいと考えるのは当然のことだが、これで彼の仕事がすべて終わる訳でなし、今後の彼の役人人生に妙な影響が残らないようにと、『要らぬお節介』まで心配性のおじさんは考えてしまうのだが。

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