「美濃・馬篭宿」誕生かい
現在行われている「平成の大合併」で、初めて県境を越える合併が実現することになりそうだ。
長野県山口村で、岐阜県中津川市との越県合併の是非を問う村民意向調査が行われ、合併賛成が反対を上回った。村民の多くが岐阜県入りを選択したことで、「平成の大合併」では初の県境を越える合併が、今年10月に実現する見通しとなった。
県境なんていうのは元々絶対のものではないし、個々のそれぞれの事情を考えたらこうしたことは当然考えられることなのだと思う。
馬篭宿
ただ、今回大きな話題となったのは、この木曽谷の南端に位置する村に、島崎藤村の小説「夜明け前」の舞台・馬篭宿があるからだろう。
これが長野県になるのか、また岐阜県になるのか、それは単に村の人たちの生活だけには留まらない影響もあるという。
「信州木曽・馬篭宿」で馴染んでいたものが、「美濃・馬篭宿」になるんだものな。
一部に反対もあった村民意向調査を今回実施したのは、大きな決断であったようだ。
長野県側も「村民の意志を尊重する」と、大人の対応をみせているが、このニュースを聞いてなんだか離婚する夫婦のようだと連想してしまったのは自分だけだろうか。
つまり、「お父さんとお母さんは訳あって別々の人生を歩むことになった。おまえはどっちについていく?
おまえが下した結論は、お父さんもお母さんも尊重するつもりだ」なんて。
結局、長野県山口村の人たちは、それまでの父の名字を捨て、これからはお母さんの名字を名乗ることになるんだね。
合掌。
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コメント
あまり一般的ではないかもしれませんが、「県境現象」という言葉があります。電車に乗っていて、県境にさしかかると、その区間だけ乗客が激減するというものです。県境で、人の流れが無くなる事を如実に表した現象の事を言い表しています。県境現象は、そこそこ当てはまるケースが多いようですが、この長野県山口村と岐阜県中津川市とでは、あてはまらなさそうですね。
#トラックバック、ありがとうございました。ココログ初心者なもので初めてでした。
投稿: のんきち | 2004.02.23 19:02