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山茶花(サザンカ)の話

今日も暑い。こんなに暖かくては、サザンカの季節ももう終わりだろうか。
ツバキ科の常緑樹であるサザンカは、漢字で書くと『山茶花』だ。
でも、どう転んでもこの字で「サザンカ」とは読めないよね。

というのも、実はこれは「サザンカ」ではなくもともと「サンザカ」の誤りだったのだという。
おいおい、最初に間違ったのは誰なんだい。

江戸時代の辞典にすでに「山茶花に謬り(アヤマリ)、茶山花と謬る(アヤマル)」とあるから、相当前からの間違いらしい。
つまり、本来「サンザカ」だったのを、間違えてサザンカにしてしまい、それが現在まで定着しているということだ。

さて山茶花と椿(ツバキ)の花はよく似ているけれど、実はこの両者には大きな違いがある。
椿の花は、落ちるときにボテッと全部一緒に落ちてしまうので、斬首刑を連想させることから武士は椿の花を嫌ったというのは有名だが、山茶花のほうは花びらが一枚いちまいバラバラに散るからそんな不吉なことはないのだ。

ところで山茶花といえば、映画『用心棒』などに出た古い俳優に『山茶花究』という役者さんがいる。
この芸名の由来ときたら、算数の九九にある(3×3=9)。
つまり『さざんがきゅう』というのだから笑わせるね。
こりゃ、「脱線トリオ」にいた『八波むと志(はっぱむとし)』(8×8=64)さんと同じだな。

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