よかったぞ 平山相太
アテネ五輪アジア最終予選の日本対レバノン戦で、注目の平山相太選手はノーゴールのまま前半でベンチに退いた。
というこの事実だけを見たら、前半だけで交代させられた今回の平山は、超・不調だったというふうに取られてしまうのかも知れない。
しかし、それが事実でないことは、山本監督の意向をみれば明らかだ。
実際、前の試合でバーレーンのゴールをとうとうこじ開けることができなかった日本が、昨日は前半に2点をマークすることができた、そのいずれの得点も平山が絡んだものだった。
1点目は右サイドの徳永のクロスを平山が頭で中央へ落とし、それを走り込んだ田中が頭でゴールへ押し込んだ。
2点目もやはり後方からのフィードを平山が頭で右サイドへ流し、合わせた田中が直接折り返し、さらに2列目から飛び出した鈴木が右足で決めたもの。
あとで聞けば1点目の前、強いマークにあってシュートチャンスがなかなか得られない平山は、年長の田中に「頭で前に落とすから走り込んで欲しい」と要請したそうな。
なんとしても先制点を日本が奪わなければならないこの状況下で、いくら囲まれても、図抜けたジャンプ力とタイミングで、ポストプレーになりきり局面を打開しようとしたのだろう。
まさに自身のゴールよりもチームプレーに徹しようとしたのだ。なんとクレバーではないか。
結果、試合を制する見通しをつける2点目を決めた前半で、山本監督はあえて平山を退けた。
それは、この段階でさらに重要度を増すことになった最終戦の対UAE戦に備えるため、そして平山の台頭により出場機会が失われていたフォワードを実戦に引き出すためだったろう。
ただずっと控えに置いておくだけでは、強い選手も精神的に卑屈になることもある。
しかし、こうしてタメにタメて、そして一気に手綱を放てば、それまでよりもさらに強い闘争心で立ち向かえることになる。
昨日の高松がまさにそうであったろう。
突然徹底マークすべき平山を失って、相手がばらけてしまったことから高松がフリーになったことも功を奏したようだ。
かくて結果は4-0での山本ジャパンの勝利。よかった、よかった。
しかしその後の試合でUAEはバーレーンを3-0で下したとか。
これで五輪予選前半の勝負所が、やはり最終の対UAE戦であることが明確となった。
あ~ テレビ桟敷の評論家も楽じゃない。
これじゃ五輪本番までもたないぞい。
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