失敗だったF1新予選システム
ついに2004年F1シーズンが開幕した。
結果はすでにテレビやニュースでご存じの通り、結局「紅い跳ね馬」の独走だった。
なにしろ、ミハエル・シューマッハがレース中にマークしたファステストラップタイム1'24.125は、自身が前日に出した公式予選でのポールポジションタイム1'24.408よりもずっと速いというのだから驚きだ。
しかし、これって何なの?
1発のタイムを競う公式予選のほうが、レース中のラップタイムよりも遅いなんて……
これはどこかにレギュレーションの矛盾があるからだね。
現在のレギュレーションでは、予選終了後に燃料給油が許されないので、決勝レース用の燃料も搭載して公式予選に臨まなければならない。
しかも、2回によるアタックとはいえ、1回目のは2回目の出走順位を決めるのが目的だから、現実問題真のアタックは路面コンディションが良くなった2回目の1ラップ限り。
そうなると、無理してコースアウトでもしたら元も子もなくなるから、極限までの挑戦はできなくなる。
かくて、公式予選なのに、そのマシンのほんとうの速さまで到達しないという、なんだん奇妙な予選結果になってしまった訳だ。
1台ずつのアタックというのは、結局はテレビ向けのアイデアでしかなかったことがわかってしまったね>バーニーさん
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コメント
昔は予選コース上に終盤は沢山のマシンが集まって大混戦の中でファステストラップをマークしないといけなかったのが、各車に分かれただけでも公平だと思いますよ。よく邪魔してるっぽいシーンとかありましたから(^_^;
あと、その後に最高速状態で予選を走って、決勝戦の時に燃料満載で第一コーナーでアンダーステアがでて、数回に一度はスタート直後の第一コーナーでのクラッシュが当たり前という状態もなくなったので、レーサーの安全管理や順位的な駆け引きという点では面白くなったと思いますよ。決勝を2ストップでいくのか3ストップでいくのかなど、予選の時から予測しなくてはならないですから。
クラッシュが無くなってつまらないというのであれば、仕方ないですけれども(^_^;
予選はあくまで決勝戦時の順位決めと、基準以下の足きりが目的。速さを競うという面では決勝戦が一番だと思いますよ。別に以前も予選よりも決勝戦の方が早かった場合もありましたから。今回だけが稀という訳でもないです。
ただ、ワンレース・ワンエンジンというレギュレーションはどうなのかなぁと思ってます…。メカニック泣かせというより、メカニック殺しに近いような…。
投稿: バカぽん | 2004.03.08 16:07
あれま
バカぽんはF1にも詳しいのね。驚いた。
もちろん僕はクラッシュを期待しているのではなく、予選の走りがそのクルマ、そのドライバーの最高の1ラップであって欲しいと思っているのです。
それと、各車に分かれたということも、結局路面や天候などコンディションの違いもあって不公平なケースで出てきますよね。去年は1日目の予選でミナルディが暫定ポール取りましたもん。
ま、「どんな予選システムにしても、結局みんな文句を言うんだから……」
とは、公式予選後の記者会見でミハエル君が申しておりました言葉であります。
このコメントの欄だとタグが使えないみたいだからリンクはなし。
Motorsports@niftyを見てね。
(motorsports.nifty.com/f1/result/2004/01/sat-conf.htm)
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2004.03.08 16:52