1万7千票で当選
参院選挙も終わって、各所でその分析が行われているが、相変わらずこの比例区というのは難しいね。
昔の全国区なら、単純に個人が獲得した票数だけで決まったからわかりやすかった。
石原慎太郎さんなんか、一人で300万票も取ったっけ。
ま、これはこれでいろいろと問題があったので改訂された訳だ。
現在の比例区は非拘束名簿式比例選挙といって、政党名・候補者名のどちらを書いてもいいので、それがコトを複雑にしてしまう。
単純にいえば、圧倒的な集票力を持つ個人がいれば、その党の議席数増加につながり、個人票の少ない候補者まで当選できてしまうことになる訳だ。
公明党で最後に議席が決まったのは鰐淵洋子さん(32歳)。
しかしこの人が個人で獲得した票はわずかに1万7千票。
名簿では17人中17番目で、元々当選するつもりではなかったのに諸先輩9人を出し抜いて当選してしまったそうな。だって党の職員だというんだもの。
なんでも知人たちが、依頼した政党名ではなく鰐淵さんの個人名を書いたから、ということらしいけれど、そもそも僕なんか絶対に1万7千人も知り合いなんていないぞ。
しかしその一方、「緑の会議」の代表中村敦夫氏は、個人で20万票も集めたのに落選だって。
いくらシステムとはいえ、なんだかなあ。
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