中国最大の国家テレビ局「CCTV中国中央電視台」が、昨夜重慶で行われたサッカー・アジアカップの日本対タイ戦の中継を中止したのだそうだ。
その理由が「尖閣諸島」の領有権問題に対する日本への不満だからなのだという。
そうした政治問題とスポーツ中継とどういう関係があるというのだろう。
そうやって自国の人民に知らしめないということ自体が、中国を先進国とは言えない状況に追い込んでいるということがわからないのだろうか。
かつてスポーツを政治の道具にした国に、決して未来はなかった歴史が厳然としてあるじゃないか。
今回のアジアカップでは、緒戦のオマーン戦でもまるでアウェイの声援だった。
昨夜のタイ戦ではさらにその度合いを激化させていた。
日本がボールを持てばーすごいブーイングの嵐。
タイが攻める場面になれば満場の声援。
そして日本がゴールを決めれば静まりかえる場内。
これがタイのバンコクでやっているならわかるよ。
それがアウェイの試合というものだから。
ところがスタンドにいるのはみんな中国人じゃないか。
日本でだったら、たとえ国際試合でも相手への敬意は忘れない。
そこまで日本を敵視したいの。
大平正芳内閣時代から始まった中国へのODA(政府開発援助)。
現在、中国は日本から年間実に3000億円以上もの経済援助を受けながら、そうした事実を人民には知らせていない。
逆に中国はそれを資金としてベトナム、カンボジア、東ティモールなどに600億円の援助を提供して、これらの国々には援助大国を演じ、逆に日本を仮想敵国に仕立てているのだ。
日の丸の旗を焼き払っている過激な輩に、日本からのODAなんか知る由もない。
しかし情報をコントロールする国にほんとうの自由などない筈だ。
韓国も日本をすごく嫌っていた国だけど、「冬ソナ」の例を出すまでもなく、国民レベルでは大いなる文化の交流が始まりつつある。
日本の歌曲も解放されたそうだ。
今回済州島での盧武鉉韓国大統領は「過去の歴史問題について、任期中は公式に争点として提起しない所存だ」と明言した。
一国の指導者たるもの、こうした大局からの英断ができるかどうかこそが、その資質ではないのだろうか。
こうした中国の覇権主義は、すでにドイツなどヨーロッパの国からも批判の目を向け始められている。
手遅れにならないうちに、おじさんは「世界の中の中国」なのだということに目覚めてくれることを願うばかりだ。
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