コントロールされる世界記録って
アテネ五輪・男子棒高跳び予選で日本の沢野大地選手がみごと決勝進出を果たした。
男子棒高跳びといえば『鳥人』と言われたセルゲイ・ブブカ。
沢野選手は「子供の時ブブカにサインしてもらったことがきっかけ」で、この競技に進んだそうだ。
確かにブブカは超偉大な選手。
ソウル五輪の金メダリストで、世界選手権は6大会連続優勝。
世界記録更新は室内、屋外合わせて実に35回というのだから圧巻だ。
でも、ちょっと待って。
実はこうした競技の記録って、自分でコントロールできるんだよね。
たとえば短距離選手なんて、9秒7で走るところを9秒8に抑えておく、なんてことできっこない。
ハンマー投げの室伏選手が、82mじゃなくて81mにしとこうか、なんてあり得ない。
だけど、棒高跳びなんては自分で1センチ単位で記録を選べるんだものな。
だからブブカ選手など、競技会の世界記録賞金に合わせて記録更新を小出しにして稼いできた訳だ。
もちろん、それ以上飛べる実力があっての話だけれど。
今回のアテネ五輪女子棒高跳びでもロシアのエレーナ・イシンバエワ選手が金メダルを確定した後、4m91の世界記録を更新して有終の美を飾ったけれど、記録更新は例によって1センチだけね。
普段は練習で5mを何回も飛んでいるというのだから、4m91の記録更新なんて屁みたいなものだったんだろう。
現実に、誰も彼女に勝てないんだから文句を言っても始まらないけれど、こうした記録を選べる競技の世界記録と、そうでない競技の世界記録とは、価値が違うと思うんだけどな。
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コメント
私もうまいとこ、オットムシャラフ(@大統領似)
をコントロールしたいわ・・・。
投稿: メイリ | 2004.08.28 13:30
はい
尻に敷いているのはコントロールしているとはいいません。
それは「圧殺」…… かな。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2004.08.28 14:04