映画館がなくなったら……

平成の大合併により、今日１１月１日からまた新たに１４市が誕生するということだ。
（その一つ魚沼市は、今回の新潟県中越地震の被害地でもある）
現在、市町村の名前で一番長いのは「天城湯ケ島町」、ひらがなでは「ひたちなか市」ということだが、どうやら今回もこの記録は破られなかったらしい。

さて新しく町が市になるには、人口（現行特例で４万人）や市街地構成など細かな制約が地方自治法によって定められているのだけれど、実は僕には一つかねて気がかりな点があるのだ。

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それは、他でもない映画館のこと。
これがなくなったら大変だ。
なにをそれしきのこと、と思うかもしれないが、例えば条例ではこんなふうに定められているのだよ。

「市」になる為の要件（都市的施設その他の都市としての要件に関する条例）として、「二つ以上の劇場や映画館を要すること」また「病院は１０ヶ所以上あること」

こんなこと知ってた？
映画館がないと市にはなれないんだよね。
しかし例えば僕の住む町田市では、中心市街にあった昔からの映画館がどんどん閉鎖されてしまっている。
一方で「マイカルシネマ」のような複合型映画館はオープンしているけれど、これらはみな郊外型なので近隣の大和市とかにあって、町田市にはない。
やがて、もし劇場も映画館もなくなってしまったら、市の要件を欠いたこの町田市は町に降格してしまうんかい。

でも、もしも町田町になったなら、こりゃ「山本山」と同様、上から読んでも下から読んでも同じだな。
って、そんな場合ではない。