八百長なしね、中国・香港戦
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それは、この中国の試合のこと。
中国は現在勝ち点がクウェートと並んでトップなんだけれど、実は得失点差では2点劣ってリーグでは2位。
クウェートの最終戦の相手はマレーシアで、一方の中国は香港と。
実力からいって、これなら両国とも順当に勝つことが予想される。
ところが同じに勝てば得失点差でクウェートの進出が決まることになってしまう。
つまり中国は、香港に対してクウェートよりも最低2点以上大きな差で勝たなくては進出が叶わないことになる訳だ。
ただし、その中国の相手が、身内である(自国の一部:特別行政区)香港とやるというのだから穏やかでない。
もしかして「八百長が行われるのでは」、とクウェート側は疑心暗鬼になっている訳だ。
なにしろ香港のほうはもう出場の可能性は全くないんだからね。
そうであれば、中国の一部である香港の取るべき途は……??
かくしてアジア・サッカー連盟(AFC)のベラパン事務局長が「国際サッカー連盟(FIFA)とAFCは、この試合で不正がないようにしっかりと検証する」と警告する始末。
試合は今夜一斉に行われるのだが、そうした意味で世界からたいへん注目されている。
でも考えたら、オリンピックと違ってサッカーって同じ国なのに別々にW杯に参加できるなんていうのがおかしいんだよね。
そうだ、そもそも発祥の地として自慢するイギリスが「イングランド」だ「スコットランド」だ「ウェールズ」だ、なんてやっているからいけないんだ。
それならやがて日本ももっと強くなったなら、「ホッカイドー代表」とか「キンキ代表」とか、チームを分けたらいいかもな。
あ でも、日本の中国地方のチームを「中国代表」なんて言うと、また大国から異議が来てしまうぞな。
(>_<)
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コメント
まあ、きっかけはイギリスだが、それで歴史を積み重ねたわけだし、今では世界中がそのことを当たり前として受け止めているわけだし、他の地域協会もあるので、難しいだろう(地域協会として、国際社会にサッカーを通じて存在をアピールできる要素もある。国際社会に存在をアピールすることは安全保障上からも有効である)。
日本で地域代表が認められるケースは、本州やら北海道やらが独立運動が盛んで、自治が行われ、それが『国際社会からも認められる』ような状況ならありえない話ではない。
要するに、現在の地方が国に頼っている日本じゃ絶対にありえないということ。
1863年イングランドサッカー協会とロンドンの12クラブによる統一ルール作成により、近代サッカー(現代のサッカー)が誕生し、イギリス各地に広がり、世界中に広がった。
そして、近代サッカー誕生から41年後の1904年にFIFAが誕生。FIFAは当初、原則1国1協会としていた。が、既にイギリス本土4協会(以下イギリス4協会)それぞれが独自に活動しており(元々が別の国だったので対立している)、さらに近代サッカーの母国としての優位性を主張したイギリスはFIFAに参加しなかった。
サッカー単独の世界選手権(FIFAワールドカップ)を開催することが目的の一つだったFIFAは、近代サッカーの母国であり、自他共に認める近代サッカー初期の最強の国であるイギリスをFIFAに加盟させる為に、イギリス4協会それぞれを承認した。
以降、FIFAは一定の自治が行われている地域の協会も認可するようになった。中国は香港・マカオ・台湾、アメリカ合衆国は海外領土のグアム・アメリカ領サモア・プエルトリコ・アメリカ領ヴァージン諸島、オランダは海外領土のアンティル・アルバなど、このようにFIFAから認可されている地域の協会はイギリスだけではない。
投稿: 参考にどうぞ | 2010.05.01 10:19
参考にどうぞ さん
(5年も前の記事に)詳しい歴史背景の解説をありがとうございました。
サッカーはほんと、世界的であると同時に歴史的にも深くて難しいですね。
わが日本でも、漢字では「日本サッカー協会」なのに英語表記では「Japan Football Association」、でもアメリカで「Football」といったら、もちろんアメフット。
サッカー自体も日本では「蹴球」なのに、中国では「足球」と書くし。
ちなみにウチの学校では「ソッカー部」だった。(~_~;;
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2010.05.01 10:56