悪徳商社、告発へ
東京都が国に先駆けて推し進めてきたディーゼル車の排ガス規制で、とんでもない不祥事が発覚だ。
『DPF』と言われる排ガス浄化装置のデータをねつ造したというものだが、それがなんと超一流商社である三井物産の仕業だというのだから情けない。
折しも昨夜、われわれ業界(冗談組合ではなくって……)の理事会があり、支援する都議会議員がこの事件に関する資料を持って説明にきた。
それによれば「性能試験にはワイヤメッシュフィルターの線の太さが細いものを使い、耐久試験には逆に線が太いものを使って基準を達成したように見せかけた」など、ごく幼稚な手口で呆れてしまう。
さらに驚くのは、指定後の性能試験では都の職員が立ち会いで行われたにもかかわらず、三井物産側の社員が実験データ数値を実数値よりも低く読み上げて、都はみごとに騙されたというのだから情けない。
なんのための立ち会いなのか。
立ち会い試験はそこそこに、おいしいお昼ご飯をご馳走になったなんていったら怒るぞ。
しかし三菱自動車の欠陥隠しもタチが悪いが、こっちはもっと悪質なのでは?
当然、不正に認可されたこの装置については無償交換されるというが、ユーザーはまたしてもその交換のためにトラックの使用が妨げられる。
その間の営業補償だって必要だろう。
無償交換なんか当たり前。
経済をリードする筈の一流商社・三井物産、その姿勢が問われていると思うぞ。
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コメント
メイドインジャパンが信頼の証だったのは遠い昔のはなしになってしまったんでしょうね。
このままでは価格のみならず品質、信用においても競争力をなくしてしまうのに日本の一流企業は何を考えているのでしょうか?
とりあえず目先の利益を優先しなければ評価されないアメリカ式能力主義に毒されているんでしょうね。
あと立ち会い検査ですがもちろん人によって違うのでしょうが一般的にみて国と都道府県ではまだ厳しさのレベルが違うと思います。
個人の責任だけとはいえないと思います。ひとつには担当部署がどうしても小さくなってしまうので部署内で移動ができない。移動しないと出世できない。つまり2年ぐらいで全然違う分野に移動する。簡単に言えば仕事のことを覚える前か覚えたときに違う部署にいる。
狭い日本に50近くもある都道府県で地方自治をこのまま進めていってだいじょうぶなのですかね?
投稿: ken | 2004.11.30 12:14
kenさん
まったく、そうですね。
これから地方に権限や財政をほんとに委譲していくのなら、もっと都道府県の数を集約する必要がありますよね。
いまの4分の1、いや5分の1くらいの規模でいいのかも。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2004.11.30 12:21