ホンダの秘策……いや悲策
F1開幕戦オーストラリアGPで、B.A.R・ホンダ・チームの戦闘力はサッパリだった。
予選は悪天候に災いされたからとしても、決勝レースでも2台とも終始10位以内を走ることなく、最終的にバトン11位、佐藤琢磨14位という低迷ぶり。
おまけに、最終周はゴールラインを横切ることなく2台共にマシンをピットに入れてレースを終えた。
これは実は、今年から導入された「1基のエンジンで2つのグランプリを戦う」という新しい規則の裏をかいたもの。
最後にチェッカーフラッグを受けることなくゴールしてしまえば「エンジントラブルでリタイヤした」として、次のレースではペナルティを受けることなく新品のエンジンが搭載できる訳だ。
たしかにこれは今年のレギュレーションの盲点を突いたもので、事前にささやかれていた秘策ではあったが、まさか今シーズン『優勝を狙う』と豪語していたホンダがそんなことをやるとは……。
しかも佐藤琢磨に至ってはスピン・クラッシュしてノータイムに終わった1回目の予選後にも、どうせ「グリッド10番降格」のペナルティも実質的な損はないから、としてすでに一度エンジンを載せ替えているのだからこれで一人だけ3基目のエンジンを使うことになる。
これで次のマレーシアGPでかりに好成績を残したとしても、果たして胸を張って誇れるのか。
ホンダの「秘策」ならぬ「悲策」に、心が寒い。
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コメント
レギュレーションの変更は、毎回物議を醸し出しますが、今回も「あ~あ…」という感じですね。
そりゃフェラーリの独走は面白くないかもしれないけど、これじゃ純粋にレースを楽しむって気にならなくなります。
しかも、日本を代表するメーカーが、こんな姑息な手段でしか対処できないなんて、ね。
投稿: まりあ | 2005.03.07 10:15
まりあさん
こうした作戦が、ホンダ主導なのではなく、B.A.Rチームのほうだと考えたいですね。
でないと、さびしい。(~_~;;
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2005.03.07 10:55