天皇・皇后両陛下、たった2円の寄付
『サンデー毎日』に、いい記事が載っていた。
それは、タイトルのように「天皇・皇后両陛下が平成基礎科学財団という財団に二人合わせて2円を寄付した」というもの。
え 2円!?
と思うでしょ。
実はこの財団、あのノーベル賞を受賞した小柴昌俊じいちゃんが設立したもので、「国民すべてに賛助会員になってもらい、年間1円の賛助会費を」というのが財団の方針なんだって。
現実には国民一人一人に働き掛けるのは難しいため、自治体に賛助会員になってもらってその人口の数だけ会費を払ってもらうんだと。(04年度は14自治体が参加)
ちなみに、わが東京都もすでに石原都知事が賛同して会費1,200万円を払っているので、僕も間接的に天皇・皇后両陛下と同じ立場ということじゃ。オッホン
天皇・皇后両陛下はあのカミオカンデにも見学に行かれたということで関心が高く、それで二人分の会費「2円」を寄付してくれたんだね。
もっとも正確には「200,002円」ということで、2円は2004年分。あとの20万円は二人の今後10万年分の会費なんだと。
同財団のホームページに掲載されている賛助会員リストには、ちゃんと「高貴な御二方 2円。102004年度分迄払込済み」って書いてある。
うん、西暦102004年まで僕はたぶん生きていられないけれど、それまで地球が無事にあるといいね。
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コメント
こんにちは、やなです。カミオカンデが出来たときのニュースを見て、「鉱山の跡地利用だよね~」とぼんやり見ていました。次にカミオカンデの電球が壊れてサァ大変!というニュースを見て「こりゃ直してもらえないよね~」と言っていましたが、ノーベル賞受賞のニュースが流れたとたんに「直しましょう!」だったらしいです。なんだか日本らしい…というか。
理科バカの私では素粒子の話は何度聞いても理解できませんが、小柴先生は面白そうな先生だ…ということは理解できました。高貴な御二方ってところが先生らしい。
ちなみに私の住んでいるところも私の分(1円)払ってくれています。ホホホ…。
投稿: やな | 2005.06.09 18:42
やなさん、はじめまして。
そうそう、ノーベル賞受賞の時は田中耕一さんがあまりにも素朴だったので、そちらにばかり注目が行ってしまいましたが、小柴先生もかなりユニークですよね。高名な学者らしくない。
この財団設立には小柴先生自身、ノーベル賞の賞金3500万円に加えて総額4000万円も自分で負担しているんですよね。
大発明で何億ものお金を会社に要求するのも研究者だけど、一方でこうした研究者もいるんですね。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2005.06.10 07:10