銀行図書館のはなし
僕がいつも行く銀行には、待合室の傍らに図書コーナーがある。
これは昔のように銀行が雑誌を用意したりしたものではなく、銀行のお客さんが自発的に持ち寄った本が多数置いてあるものだ。
もちろんその場で読むのは勝手だし、ノートに名前を書けば、自由に借り出すこともできる。
その中に某大手『S友銀行・不正融資事件』の本があった。
支店長が逮捕された事件の、その支店長自身が保釈後書いたものだ。
読んでいくと、銀行のためにやったことなのに、いかに大銀行がいち社員(行員か)を守ってくれないか、恨み辛みが連綿と書き連ねてある。
「退職金を出すから辞表を書いてくれないか」と言われたのに、結局「起訴されたら退職金は取り上げられた」とか。
保釈金だって、結局「銀行は1円の面倒もみてくれなかった」とか。
またボーナスに触れたところでは「昔はボーナスでクルマ2台が買えたのに、今は1台しか買えない」なんて書いてあった。
おいおい、クルマって、いったいいくらのクルマだよ。ヽ(`Д´)ノ
ったく、銀行ってとこは……。
とまあ、そんな本を、涼しいクーラーの風を受けつつ、銀行員の顔を眺めながら読むのはなかなか乙なものなのである。
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