『僕だけのマドンナ』

普段、テレビドラマはほとんど見ないのだけれど、この『僕だけのマドンナ』だけはCSで再放送された際にすべて見た。
というのも、このドラマの主題歌となった『涙の海で抱かれたい』(サザンオールスターズ)が僕の大のお気に入りだったからだ。
まるで妖精のような、若き日のハセキョーこと長谷川京子さんはとても魅力的。

しかし当時はまだDVDディスクのビデオしか持っていなかったので、録画したディスクはすぐに上書きしてしまったため再び見ることはできなくなった。
再放送ももうない。
見られないとなるとよけいに見たくなるのが人間の習性で、そうなると今度は市販のDVDを必死で探すようになった。

あることはある。
ところがこういう人気ドラマのものって高いんだね。
オークションでも全6枚組で19,000円とかするんだから。
そんな時、なんと1,600円なんていうのを見つけた。
それも即決金額が、だ。

騙されて元々と思い、落札・入金したら、なんと品物は中国から直接書留で送られて来た。
そうか、これが良く話に聞く中国のダビングものなんだな。
だからこんなに安いんだ。

そんな訳で、おそらく画像も少々落ちるんだろうと覚悟して見てみたら、これが素晴らしく高画質。もちろん日本語で喋っているし、字幕スーパーなんかもない。
ケースの一部に中国語が書かれているのはご愛敬としても、全然不満なんてない良い品物だった。

ただ心の片隅に引っ掛かるのは、意識せずとはいえ、たぶん日本の著作権法をないがしろにしてしまったであろう少々の罪悪感。
そして内心『アダルトビデオ』が届いたものと推察している奥さんからの視線に感じる不信感。

ああ、神よ、おカミさんよ。
罪深き子羊を どうか許し給え。