『レモン哀歌』知ってますか
『レモン哀歌』といえば、詩人高村光太郎が妻・智恵子の最期の刻を描いた詩。
1938年に智恵子が死ぬ数時間前、レモンを口に含んだときの様子が、この詩には見事に描かれている。
レモン哀歌の碑1 拡大します
マンションの陰にひっそりとたたずんだ『レモン哀歌の碑』
で、昨日近くに用事があったので、大井町にある『レモン哀歌の碑』を訪ねてきた。
駅の近くにゼームス坂という坂道があって、途中今は大きなマンションが建っている裏にこの「レモン哀歌の碑」がひっそりと建っていた。
そう、ここが智恵子が最期に息を引き取った旧ゼームス病院の跡地なんだね。
(碑の高さは智恵子の身長と同じになっているんだそうだ)
「智恵子は東京に空が無いといふ。
ほんとの空が見たいといふ……」
という有名な一節も、この病院でのもの。
ただ、その当時の東京の名誉のためにつけ加えるならば、その次に
「私は驚いて空を見る。
桜若葉の間に在るのは、切つても切れないむかしなじみのきれいな空だ」
とあるんだけどね。
それにしてもこの『レモン哀歌』、じっくり読むと、ほんとしみじみとさせられるね。
(全文はこちらでどうぞ)
人間なのに「器官」じゃなくて、あえてあなたの「機関」はというところがこの詩の象徴的な部分なんだろうか。
僕もこんな詩を書いてみたいと思うけれど、でも残念ながら才能のほうが言うこときかん。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- おめでとうございます(2023.01.01)
- エアコン止める、虫一羽(2022.08.10)
- 「小説」について「述べる」(2022.06.20)
- ワンコインのワンコいんの?(2022.04.02)
- おかげさまで18周年(2022.01.04)
コメント
随分と久しぶりにこの詩を読みました。いいですねえ。そうですか大井に碑が・・今度行ってみます。ところで、どこにあるんだろうと「google」で「レモン哀歌の碑」と検索したら・・さすが「たなぼた」さん。びっくり。
投稿: 惑 | 2007.03.01 23:55
惑さん
ありゃほんとだ。
僕の記事が一番最初に出て来るんですね。
すごい。
実は、僕の兄貴が日本グーグルの役員で……
んな、訳はない。
でも、なぜか以前からグーグルとの相性はいいんです。
「レモン哀歌の碑」も、ヤフーだと5番目ですものね。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2007.03.02 05:06