『トラロープ』って……
滝を巡って歩いていると、時折り『お助けロープ』というのに巡り会う。
素手では難しいような急傾斜等が現れた場合、登るのを助けてくれる、まあ『先駆者の好意』でもある。
虎ロープ (拡大します)
ただ、それがちゃんとした登山用ロープであればいいが、よく工事に使う『トラロープ』なんていうヤツだと命を託すのにちょっと気掛かりになる。
なにせ素材が安価なポリエチレンやビニロンで出来ていて、摩擦には極めて弱く、紫外線による劣化が著しい。
柔軟性が無くなってからは簡単に切れるという怖~い代物だからだ。
長所といえば目立つことと、ひたすら安価ということ。
その点、本来の登山ロープというのは厳格な規格のもとに高品質ナイロンによって作られていて、岩角にも強いし、万一墜落時にはショックを軽減するよう適度な伸び率も持っている優れものなのだ。
(もちろん価格はトラロープよりはるかに高く、ざっと30倍ほどはする)
そもそもトラロープというのは目立つ『黄色と黒の柄』で出来ているから『虎ロープ』。
つまり動物の虎を連想させる柄だからついた名前なのだ。
でもこんなの衆知のことと思っていたら、興味深いことにこの『トラロープ』というヤツにはいろんな珍説があるんだね。
1.トラックの積荷を縛るのに用いるロープだからトラロープ
2.予備に使うエキストラ・ロープだからトラロープ
3.目的物をトラえるからトラロープ
笑えた?
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