やっと見られた谷川岳ひょんぐり
再び谷川岳を訪れた。
目的はもちろん、日本で一番有名なひょんぐり、一の倉沢のひょんぐり滝を見るためだ。
なにしろ冬場はこの辺りもちろん豪雪地域だから駄目。
おまけに春になっても、夏になってもこの雪は溶けない。
秋になってやっと雪が溶けても、すぐまた雪が降るまでの間だから1年のうちせいぜい3か月ほどかな、姿を現すのは。
7月半ばの前回、川はまだこのように完全に雪渓の下に埋もれていた。
だからここを通過するクライマーは多いものの、ひょんぐりを実際に見た人は案外少ない筈。
山はすっかり秋の装い
3か月ぶりの一の倉沢はすっかりきれいな紅葉に彩られていた。
雪渓はもう上部にわずかに残るだけ。
右手の山が『クライマーズハイ』に出た『衝立岩』。
ついに現れた谷川ひょんぐり
すっかり水が少なくなった湯桧曽川を源流沿いに30分ほども遡ると、ついにひょんぐりの滝が岩陰に現れた。
さあ、楽しみ。
両脇の岩肌が険しい。
ショボ!!
近くに寄って見たひょんぐり。
超ショボ。
まあ、もう雪解け水はなくなったし、ここしばらく雨が降っていなかったからねえ。
(~_~;;
形はひょんぐりの典型
まるで爺ぃのションベン。
ここも水は上部の細い隘路を通り抜けて勢いを増し、スプーン状にえぐられた岩肌で向きを変えて宙に飛び出すというひょんぐりの典型パターンだった。
スプーンカット部分には他にも水が流れた跡があるので、水量さえあればみごとなひょんぐりになるんだろう。
厳しい岩肌
ひょんぐりの両脇にはクライマーたちが登ったザイルの痕跡があった。
谷川岳の岸壁に挑む彼らにとっては、こんな所ただの通路にしか過ぎないんだろうけど、でも素人にはここを越えるだけだって十分難しいよね。
早くも霧が……
こんなにお天気だったのに、早くも霧が降りてきた。
この天候の急変こそ、谷川岳が「魔の山」と言われる所以なんだよね。
「でも谷川岳はほんといい山だ。登ったか?」
「いいや、まだ」
『谷川岳・一の倉沢ひょんぐり滝』再訪記事と、動画はこちら。
・西丹沢・押ン出シ沢のヒョングリはこちら。
・桑の木沢・黒戸噴水滝のヒョングリはこちら。
・ボンクラ沢・水神滝のヒョングリはこちら。
・奥多摩・栃寄沢大滝のヒョングリはこちら。
・奥多摩・大岳沢大滝のヒョングリはこちら。
・六合村・さつうぜんの滝のヒョングリはこちら。
・岩手・七折の滝のヒョングリはこちら。
・赤城・乙女の滝のヒョングリはこちら。
・群馬・夜後沢大滝のヒョングリはこちら。
・丹沢・滝口沢F1のヒョングリはこちら。
・奈良・宮の滝のヒョングリはこちら。
・山梨・篠沢大滝のややひょんはこちら。
・丹沢・弥七沢のヒョングリはこちら。
・岐阜恵那山・釜沢大滝のヒョングリはこちら。
・岐阜恵那市・寿老の滝のヒョングリはこちら。
・山梨・篠沢大滝のヒョングリ証明はこちら。
・丹沢・モチコシ沢のヒョングリはこちら。
・静岡・牛妻不動の滝のややヒョンはこちら。
・滋賀・神爾の滝のヒョングリはこちら。
・静岡大間川・釜滝のヒョングリはこちら。
・京都・童仙房・不動滝のヒョングリはこちら。
・湯渕沢・中の滝のヒョングリはこちら。
・阿南町・七人滝のヒョングリはこちら。
・塩原・風拳の滝のヒョングリはこちら。
・兵庫・三室の滝のヒョングリはこちら。
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 稲又川橋が消えた(2021.12.12)
- 「波の伊八」の飯縄寺(2021.06.08)
- 巨大鳥、千葉に飛来(2021.06.04)
- 南極で地震(2021.02.05)
- 移住したい国(2021.01.25)
「滝」カテゴリの記事
- 富士の恵み・夏狩湧水群(2016.01.11)
- 穴から仰ぐ「おみかの滝」(2015.10.31)
- T秘境と呼ばれて(2015.01.16)
- 旧・東青山駅の滝(2014.06.21)
- 初瀬街道の旅(1)瀧不動の磨崖仏(2014.05.24)
「山」カテゴリの記事
- 山ウド、敬うど(2022.10.19)
- 木曽駒ケ岳で50年ふり雷鳥のひな(2021.07.09)
- やっぱり、歳には……(2019.01.21)
- また貴重な人材が……(2018.08.11)
- 富士山の体積って(2018.01.26)
「ヒョングリ」カテゴリの記事
- 厳冬の氷結・篠沢大滝(2012.01.15)
- 『雪の黒戸噴水滝』撤退記(2011.12.10)
- 滝口沢が台風で……(2010.10.13)
- 滝壺ヒョングリ『三室の滝』(2010.10.02)
- 『乙女の滝』ヒョングリ・動画版(2010.09.03)
コメント