若いツバメのはなし
今日2月18日は奥村博史の命日だ。
奥村博史……誰?それ
という人が多いだろうけど、画家であの平塚雷鳥(らいてう)のご主人。
まだわからないとしても、「若いツバメ」という言葉なら知ってるよね。
有名な婦人運動・先駆者である平塚雷鳥は、青年画家である奥村とつきあっていたんだけど、籍を入れずに同棲。
旧い時代だもの、相手が5歳年下の男ということもありこれが大きな問題になってしまった訳。
そのため奥村は自ら身を引く決心をして、最後に
「静かな水鳥たちが仲良く遊んでいるところへ一羽のツバメが飛んできて平和を乱してしまった。
若いツバメは池の平和のために飛び去っていく」
という手紙を雷鳥にしたためた。
そこから年下の彼氏のことを「若いツバメ」というようになったんだね。
ちなみにツバメは毎年同じ場所で繁殖するのが特徴だけど、厳しい旅の途中で命を落とすツバメも多い。
そんな時、夫を亡くしたメスは子孫繁殖のため新しい若いオスを連れて去年の巣に戻ってくるんだってさ。
ほら、これこそまさに「若いツバメ」じゃん。
ツバメさん、仲良くすわろー。
ちみに平塚雷鳥と奥村博史はその後、思いを遂げてちゃんと夫婦になったんだ。
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コメント
へぇ、知らなかった! 若いツバメのお話、興味深く読ませていただきました。
たかが5歳年下なのにね。今ならその2~3倍の年の差と同じ感覚でしょうか?
投稿: Tompei | 2010.02.18 11:21
Tompei さん
コメントありがとうございます。
いやいや、こちらこそ彦根の「ひこにゃん」にそんな深い~訳があるとは知りませんでした。
あらためて、ひこにゃんから年賀状もらったのが得意になった。(^.^)v
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2010.02.18 12:23