ロシアさん、ごめんなさい
国後島沖で操業中の日本漁船がロシアから銃撃を受けた事件については前に書いたけど、なんだかだいぶ様相が違ってきたようだね。
その後の海上保安庁の調査によれば、2隻の日本漁船はいずれも24時間に渡って違法にVMS(漁船の位置情報を示す衛星通信システム)を切っていたんだそうだ。
そう言えばあれだけ銃撃を受けたにもかかわらず、「照明弾を撃たれた」と言っていたし、銃撃であいた穴をパテで修復した跡も見つかったとか。
これはどう考えても日本漁船が違法操業していたのは間違いないらしい。
今回ばかりはロシア側の主張が正しかったようだ。
そうなら非難してごめんなさい>ロシアさん
奇しくも106年前の今日2月6日は日露国交断絶の日。
当時の小村寿太郎外務大臣がロシアのローゼン公使を外務省に呼び、国交断絶を言い渡したんだね。
しかし、漁船がそんなリスクを冒してまで操業するのはなぜ?
カニのためなんだね。
カニ~は何にも言わないけれど~♪
「おとなしいカニだねー」
「騒ガニーですから」
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コメント
以前築地山水倶楽部のブログに投稿して下さった方ですね。まずは大間川鎌滝まで到達オメデトウございます。鉄橋の枕木は腐ってませんでしたか?
さて、掲題の件ですが、北方領土問題の事を考えると、一方的に「ごめんなさい…」という必要も無いような気もします。ただロシア二百海里内でロシア漁船が密漁した場合も、逃げようとしたら、あの様に蜂の巣になります。今までロシア船で密漁したカニなどが大量に日本に買われ、そのお金のかなりの部分は、ロシアマ○ィ○に流れていたようです。そう考えると、あの位のお仕置き?は不思議ではありませんね。ロシア漁船への取締りも今後一層厳しくなり、特にタラハガニについては、日本への搬入量も大幅に減少しそうです。
投稿: 築地山水倶楽部K | 2010.02.06 20:43
築地山水倶楽部K さん
コメントありがとうございます。
また大間川探訪の際にはいろいろと情報をありがとうございました。
はい、あの腐った鉄橋を渡る時は死ぬ思いでした。
なんとか渡りきり、無事ヒョングリ滝まで行き着くことができました。
このまま腐食が進めば、通過できるのもあと数年でしょうか。
ロシアの件、解説をありがとうございました。
(そうか、専門家ですものね)
そんなにへりくだる必要はないんですね。
よし。
やい、ロシア! 図に乗るな。
北方4島は、元々が日本の領土じゃないか。
威張りくさって発砲なんかするんじゃない!
だいたい日本人はそんなもん、慣れとるわい。
こちとら毎晩発砲酒…… なんて。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2010.02.07 05:41
国境と漁業権は別ですのでお間違いなく。
現在、国後漁協(コルホーズ)管轄の漁業権は根室漁協他日本側に売られています。
日本の法律でもロシアの法律でも、この水域で日本漁船が漁をすることは何ら問題はありません。
もちろん、漁の時期や漁法、漁の対象、最大漁獲高などは日本国内と同様に制約があります。
日ロの係争水域と言う性質上、これらの制約は日ロの交渉で決まっています。
従ってロシア側がこの漁船を密猟と判断する基準は日本側と同じです。(ロシアにとって違反であれば日本でも違反、日本で違反していればロシアでも違反)
あとは日ロどちらがこの水域の監督をするかですが、この件については外務省の横やりがあって決められていません。
そのため、実行支配を追認する形でロシア側の国境警備隊が行っています。
つまり、この船は日本側から見ても密漁船であり海賊だと言うことです。
なお、日本船、ロシア船に限らず、この水域での水揚げはロシアマフィアに卸されているらしく、海上保安庁とロシア国境警備隊は頻繁に情報を交換しており、公安調査庁、FSBなども監視にあたっています。
この問題は「日本VSロシア」ではなく、「日ロ治安組織連合VS日ロ犯罪連合」の図式で見なければなりません。
なお、北方領土とこの水域をロシアが実行支配していることは、日ソ共同宣言にもとづく平和条約締結までの間の暫定支配であることを日本政府は確認しています。国会での証言もあります。
ですから農林水産省はロシア政府と交渉できるのです。ところが外務省がぶれまくりなのでいつも足をひっぱられています。
投稿: 農林水産省の回し者っぽい立場ですが | 2010.02.24 15:31
「農林水産省の回し者っぽい立場ですが」さん
詳細な解説をありがとうございました。
ずいぶんと難しいことになっているんですね。
ふーむ、今さらながら日本外務省の姿勢についてももどかしい。
もう、名前が歴史に残るような外交官の時代じゃないんですね。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2010.02.24 17:13