江戸のおもかげ、あさよろず
前述の横丁鉄道のすぐ近くには『あさよろず』という旧い旅館がある。
あさよろず(朝萬)とはまた由緒ありそうな名前だけど、実際、開業は文政二年という老舗。
でも、文政って……
調べるともう180年も経つんだね。
シーボルトが日本に来たのがちょうどこの頃。
幕末の偉人・勝海舟だってやっとオギャアと生まれた頃だというんだもの。
日光街道では有名な旅館で、館内の宿札によれば明治の元勲・板垣退助や伊藤博文らが宿泊したとある。
何回も建て替えられていまはモダンになっているけれど、いまだに「クレジットカードご利用になれません」というのは老舗の意地か。
透かし彫り (いずれも拡大します)
いまもなお昔の面影を残すのが裏門だ。
門の上部には当時のままのお洒落で立派な「透かし彫り」が残る。
(透かし彫りとは、木をくり抜いたりして独特の文様を表したものね)
まるで日光・東照宮のようだ。
あさよろず・裏門
また門の手前にあるのは駒寄(こまよせ)という、乗ってきた馬を繋いでおくためのもの。
馬はちょっと手綱を結んでおくだけで、絶対に逃げないそうだ。
なぜって?
馬は顔を引っ張られるのがイヤだからでしょ。
きっとこれ以上、顔を長くしたくないんだろう……
って、ウマい?
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