那珂湊に残る水戸藩の反射炉
茨城・那珂湊に残る反射炉の跡を訪ねた。
反射炉とは金属融解炉の一種で、江戸末期、日本では多く鉄の精錬に使われた。
伊豆にもあるけどあっちは有料だったので見てない (~_~;;
茶摘みはしたけどね。
今は「あづまが丘公園」になっている、由緒ありげな山門を潜っていく。
こんな日本的な所に近代文明の史跡があるなんてね。
(門は水戸藩の江戸・小石川邸から移設したものとか。
西郷隆盛や藤田東湖らもこれを潜ったと思うと感慨深い)
見えた。
ちょっと見、西洋の教会のようなのがそれ。
1857年(安政4年)、烈公こと水戸藩主・徳川斉昭が国防のため建造させたという。
(伊豆・韮山のは幕府が建てた)
2基建ち並ぶのが溶解炉の煙突。
シンメトリーは美しい。
手前に見えるのはここで作った鉄で製作された大砲。カノン砲かな。
ちなみに幕府にも献上されていて、お台場に据え付けられたのもここで製造したそうだ。
山腹には陶芸の登り窯のようなものがあった。
反射炉の建設には高熱に耐えるレンガの製造が必要で、これはそのための窯なんだって。
全部で4万個も製造したそうだ。
レンガ、欲しい?
レンガはやれんが、岩ならい~わ。
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コメント
反射炉がまだ残っているとは知りませんでした。
水戸に行くことがあったら、訪ねてみたいです。
掩体壕というのは初耳でした。勉強になります。
どうやら地元の調布飛行場にもあるようです。
投稿: Tompei | 2011.02.04 13:30
Tompei さん
反射炉は当時オランダの技術で作ったそうですが、歴史の香りがするようです。
水戸藩邸の門といい、とても趣がありますよ。
ぜひどうぞ。
掩体壕は調布にもあるんですか。
わざわざ遠くまで見に行ったのに……
高速使って、おばか。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2011.02.04 15:16
わぁ…☆ 反射炉だ♪と思わず喜んでしまいました。萩にある反射炉しか見たことがなかったので。うれしい記事をありがとうございました。
それにしてもおもしろいところいっぱい行かれていて、うらやましいです。車の運転できたらいいなぁと思うことしきり。歩いてでもいけるところがあるのでしょうけれど、昨日から花粉がふってきはじめて、当分やもりです。とほ。こちらでいろいろと見せていただけることを楽しみにしています。
投稿: ぴょん | 2011.02.05 11:41
ぴょんさん
萩にもあるんですね、反射炉。
こちらは長州藩ですか。
長州藩も当初は攘夷でしたから、水戸藩と同じ考えで作ったんでしょうね。
>おもしろいところいっぱい行かれていて、うらやましいです。
何回も行っている訳ではなくて、一日に10か所以上廻るんですよ。
それこそ、夜も明けきらぬうちから暗くなるまで。
いろいろ調べて計画を立てている段階が楽しいですね。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2011.02.05 12:44