伊豆山中に眠るマリア観音像(前編)
韮山反射炉のある伊豆山中奥深くに、不気味なマリア観音像群が眠ると聞いた。
しかし手掛かりといえば、2チャンネルの掲示板だけ。
画像もなければ地図もなく、到達、そして全容の解明にはずいぶんと難儀させられた。
これはその前編だ。
舗装されているとはいえ、小型車がやっとという狭い山道を不安になりながらも登り詰めると……。
右手のヤブの奥に何やら白いものが。
見つけた!
この背中は間違いなくマリア観音像だ。
きれいに立ち並ぶ白いマリア観音像。
緩やかに全体がわずかにカーブしていて、浅い扇状に並んでいる。
全部で13体と噂されているけれど、もっとあるような感じ。
それにしても、全てのマリア様がみな背を向けているのは何故?
もしかして、こちらは裏側ということなのか?
そう推理し、マリア観音像が向いた方向に荒れた斜面を降りてみた。
するとヤブの向こうに、建物らしきものが見えた。
建物はボロだが、想定外に屋根は立派に見える。
これはどうやらお堂なのか?
お堂のすぐ脇にも一対のマリア観音像が建てられていた。
ただ、片方の像はすでに落ちて、台座だけになっている。
簡素な造りのお堂は、すでに入口の扉が崩れ落ちていた。
上部には『法華宗本門院 伊豆山本門寺』との掲額がある。
お寺さんだったんだ。
内部には立派な鐘と共に、倒れた卒塔婆が不気味な雰囲気を醸し出している。
怖っ。
それにしても周囲はタイヘンなヤブで、お堂は前も後ろも足を踏み入れられるレベルじゃない。
お堂なら参道がある筈だけど、これより下には道の痕跡すら見つからない。
いったいここはどういう状況になっているんだ?
後編に続く。
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