義援という名の勘違い
今回の東日本大震災への援助は国内だけでなく世界各国から寄せられているようだけど、ここに来て義援金の配り方、使われ方なんかについてもいろいろと議論が沸いてきているらしい。
「義援金」って書くと、なんか「義に感じて援助するお金」という雰囲気だけど、違うよね。
ギエンは本来「義捐」であって、この「捐」というのは「捨てること」「損をする」という意味だ。
つまり「義捐金」というのは出したら終わり。
捨てたものと思いなせえ。
捨てたお金の使われ方にまで、指図したり、文句を言ったりするなんて、所詮筋違いというものだ。
さらに、日本赤十字社とユニセフの違いも浮き彫りされてきたようだ。
どちらも医療や保健が対象分野だけれど、日赤なら主に今回のような国内の災害救援活動に多く寄付金が当てられる。
でもユニセフというのは世界の恵まれない子ども達を救うのが目的だから、日本ユニセフ協会に寄付してもその多く(最大75%)が米国のユニセフ本部に送られて、世界の子どもに配られるようになっている。
つまり協会が「日本の避難所の子どもよりコソボの子どものほうが恵まれない」と考えればお金はそっちに行く訳だ。
加えて言えば、同じユニセフ親善大使と言われるけれど、黒柳徹子さんとアグネス・チャンでは立場が全然違うんだよね。
知ってた?
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コメント
おはようございます
<<同じユニセフ親善大使と言われるけれど、黒柳徹子さんとアグネス・チャンでは立場が全然違うんだよね。
知ってた?
はい、次男が教えてくれたもので・・・(^^ゞ
ま、義捐金なんてものは、そもそも見返りを求めてのものではありませんので、と言うか、むしろ「お互い様」とか「恩返しの精神」で出すものなので、いかな恩着せがましい私でも、出しっ放し、と承知しています(爆)
さしあたって、日本の被災地に届けたいのであれば日本赤十字に、てことですね。疑い始めたらキリがないもので、私は日本赤十字社を全面的に信用しています。うまく届かなければ日本赤十字社が悪いのでなく、日本全体のシステムが悪い、と考えます。もちろん、改善はして頂きたいものですが。
私も、今回はいろいろ勉強いたしましたですよ。
投稿: poohpapa | 2011.04.19 10:10
poohpapa さん
おはようございます。
日本赤十字社も、天下りとか集金方法が非難されたりしていますけどね。
でも、少なくとも血液事業は日赤を頼るしかないし、名誉総裁も美智子様だし。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2011.04.19 10:46