岩壁に込めた祈り 大仙山の磨崖仏
伊豆北部の函南町、大仙山という所に個人が作った巨大な磨崖仏がある。
一番左端の山がその磨崖仏がある、「大仙山」。
高そうに見えるけど、標高はわずか167メートル。
しかし小なりとはいえ、山ごとすべて個人の所有だというのだからすごい。
麓は「畑毛温泉」という知る人ぞ知る小さな旅館街になっている。
私有地だけど解放されていて、誰でも自由に入ることができる。
とはいえ、駐車場からはかなりの急なつづら折りを喘ぎながら登っていかなければならない。
すると、山中に立派なお堂が現れた。
正式名を「正夢観音堂」と言う。
これらもすべてこの山の所有者である個人(地元の篤志家)が生涯を掛けて建てたものなんだって。
すごいね。
こちらは丘の上に建つ見晴らしの良い鐘楼台。
「仏の顔も三度まで」と言うけれど、なぜか「鐘つきは二度まで」と注意が書いてあった。
私ウソはつくけど鐘つかない。
険しくなった道をさらに進むと、岩肌の中腹に巨大な仏画が現れた。
これが目的の磨崖仏だ。
現場はかなり足元が悪いので、参拝用に鉄骨の足場が組まれている。
高さ5m以上はありそう。
よくぞこんな所に……
これが大仙山の磨崖仏、ありがたい「薬師如来尊像」の全景だ。
見れば丁寧に彩色されている。
岩肌の割れ目からは草が生え、今はすっかり苔むしてしまったけれど、当時はずいぶん美しく鮮やかだったんだろう。
(拡大します)
周囲の状況もよくわかる動画はこちら
↓
・伊賀古道の磨崖仏はこちら。
・京都・童仙房の磨崖仏はこちら。
・房総・岩谷堂の磨崖仏はこちら。
・初瀬街道の磨崖仏はこちら。
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コメント
こんばんは。
記事内容とは関係ないですが、黒戸滝滝壺付近で紅いエイトカンを回収してきました。もしかして管理人さんのですか???
投稿: chiponeko | 2011.04.24 20:03
chiponeko さん
黒戸噴水滝、行かれたんですね。
懐かし~
写真拝見しましたが、すごいヒョングリぶりで驚いています。
なお、僕はエイト環は使っていないので自分のものではありません。
(回収を断念して崖の途中に放置した40mのエーデルワイス・トルネードは僕のですが)
でも、エイト環があるということは、他にも滝上に挑戦した人がいたのかな。
無謀じゃ。(~_~;;
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2011.04.25 05:26
おはようございます。
了解です...今年の冬「黒戸噴水氷瀑」を登ろうとした方が居まして、結果は氷が薄くて途中でリタイア。ま~、居ますよチャレンジャー。
投稿: chiponeko | 2011.04.25 07:08
chiponeko さん
うわ
氷瀑の黒戸噴水滝?
登れるほど完全氷結するんでしょうか。
魅力的ですが、たどり着くまでの危うい道中を考えると、引きますね。
あの滝壺では落ちたら痛そうだし……
それにしてもよくあれだけのアップが撮れましたね。
さすがであります。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2011.04.25 07:23