「作戦失敗」の自衛隊
大川小学校
東日本大震災以来、一時は10万人という史上例を見ない規模で救出・復興作戦にあたった自衛隊だけれど、「作戦が失敗した」ことを現地の司令官が認めているそうだ。
これを明らかにしたのは陸上自衛隊東北方面総監部政策補佐官の須藤彰防衛事務官。
今回の大震災で、子供達がもっとも大きな被害を受けたのが宮城県石巻市の大川小学校だろう。
地震後の津波で全校児童108人の7割近い74人が死亡・行方不明になってしまった。
自衛隊はここで数次に渡る大捜索を行っているが、その時派遣された陸上自衛隊14旅団(香川県)の隊員は、同校の児童とみられる女児らから手紙を手渡されたという。
動物のイラストが描かれた便せんには
「つなみのせいで、大川小学校のわたしのおともだちはみんなしんでしまいました。
じえいたいさんががんばってくれているので、わたしもがんばります」
「日本をたすけてください。いつもおうえんしています。
じえいたいさんありがとう」
とあり、胸を詰まらせたそうだ。
須藤彰補佐官は、「自衛隊としてはそろそろここでの活動を終了しなくてはならないが、子どもたちから『行かないで』と縋られる……」と、胸を詰まらせた。
「作戦、失敗です」とも。
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コメント
読売新聞に掲載された4月10日の日誌というのが元ネタだと思いますが 住民の励ましや感謝の声に部隊撤収のタイミングを取れなかったという撤収「作戦」の”失敗”というお話であって、救助活動そのものにミスがあった事を失敗として認めたという話ではないような・・。
"須藤彰補佐官 失敗 4月10日"で検索してみてください。
投稿: 惑 | 2011.06.06 00:27
あれ
僕は自衛隊支持派ですので、もちろんそういうつもりだったんですが。
最後のオチを簡略にし過ぎて、伝わりませんでした?
残念。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2011.06.06 05:16
おはようございます
現政権内には自衛隊の存在を快く思ってない人たちが大勢いて、いくら「本当の意味は違う」といっても、国会答弁で「自衛隊は暴力装置」とまで発言する人物が災害復旧の責任者になっているのですから、命懸けで任務に当たっている自衛隊員の士気は低下しようというものですね。
都合のよい時だけ「早く来て(行って)仕事しろ」と要求していながら「オマエたちは認めない」というのでは人の道にもとりますよね。自衛隊の人たちにとっては、被災者や国民の心からの感謝の声だけが気力の源になっているものでしょう。日本人として、そんな現実は悲しいですね。
日教組の勢力も衰退しつつありますし、この被災地の子供たちが大人になっている頃には、日本人の自衛隊に対する認識も変わっているかも、いえ、そうあってほしい、と思います。
投稿: poohpapa | 2011.06.06 08:05
poohpapa さん
おはようございます。
このニュースでうれしいのは、お年寄りではなく子どもたちが自衛隊を頼りにして感謝していることです。
学生運動出身の政治家なんかより、子どもたちの理解のほうがよほど大切。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2011.06.06 08:10