鳳来寺仏法僧、「嘆きの壁」
四谷千枚田からの帰路、山の中に何やら不思議な巨大建築物が目に入った。
場所は愛知県新城市。
仕事柄(どんな仕事だ)放置できないので、直ちにクルマを停めて撮影。
ダム? 防護壁?
いや、地図を見てもこんな所に該当するようなダムなどないし、防護壁を作るほど危険な立地という訳でもない。
実際、すぐ隣には何やら建物も見えるし。
アップにして見ても、どういう建物なのかいまいちよくわからん。
帰ってから調べてみてやっとわかった。
これは『ブッポウウォール』という名前の人工壁だった。
何でこんな山の中に人工壁が作られたかというと、平成6年に行われた「愛知国体」のロッククライミング競技のためだったそうだ。(国体初!)
高さ33mにして建設費3億円。
東洋一の規模ということだが、残念ながら経年劣化のため現在は使用停止になっている。
(施工業者に「もう安全を保証できない」と言われたとか)
なお周辺は「山びこのさと」という宿泊もできるスポーツ研修施設で、グランドや体育館等が完備している。
ところで、ブッポウウォールとはまた妙な名前だが、これはここ奥三河鳳来寺周辺に「仏法僧」がいたことから名付けられたもの。
鳳来寺の仏法僧といってもお坊さんではない。
鳥のこと。
森の中で夜間、「ブッポウソウ~♪」と鳴く鳥の正体は長く謎とされてきたのだが、昭和10年、ここ南設楽郡鳳来寺村(当時)でその声の主がコノハズク(フクロウ目)だったことが初めて確認されたんだね。
なおこの仏法僧はまた愛知県の県の鳥でもある。
だからここは愛知県の「県鳥所在地」ということになる。?(゚_。)?(。_゚)?
ちなみにウチの駅前にはモンベルの屋内人工壁があるよ。
高さ15mはブッポウウォールの半分だけど、それでも国内有数・屋内トップクラスとか。
フリークライミングのメッカなのだ。
僕も一度やってみたいけど、こういうのって近くだと逆になかなか行かないんだよね。
(なんて、本音はいつも子どもがスイスイ登っているので気後れしてしまうからなんだけど)
「ブタもおだてりゃ壁登るよ」
「ピッグりだね」
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コメント
おはようございます
仏法僧・・・、初めて聞きました。しかも、その正体がコノハズク・・・、って、ここまで書くと嫌味でしかありませんね、すみませんm(_)m
私も、子供の頃、お袋が聞かせてくれた話で覚えていました。でも、てっきり北設楽郡かと思ってましたが、南設楽郡だったんですね^_^;
それにしても、この「ブッポウウォール」、大変な税金の無駄遣いになってしまいましたね。これだけのものを作ったなら、あとの管理をしっかりやってれば、けっこう地域興しになったのでは、と思いますが。
施行業者も施行業者ですね、「もう安全を保証できない」なんて・・・。役所が管理費の支出をケチったんでしょうかね・・・、もったいないですね。
投稿: poohpapa | 2011.07.09 10:09
poohpapa さん
そうなんですよ。
仏法僧の正体というのが、なんとコノハズク!!
驚いたでしょ。 (゜_x)バキッ☆
税金の無駄遣い……
各地にありますね。
作るのは補助金で出来るけれど、あとの維持がタイヘンという話。
国体レベルでこれですから、オリンピックもよく考えて欲しいです。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2011.07.09 10:48