法律守らない法務大臣
日本では、法務大臣ですら法律を守らなくてもいいらしい。
死刑廃止論者だった千葉景子元法相が昨年7月最後の死刑執行サインをしてからもう1年。
その後民主党政権では3人も法務大臣に就任しているけれど、一度の死刑執行もない。
いまの江田法相なんて、かつて地裁の裁判官なのにそれですら死刑執行の署名を拒否したままだ。
いまや未執行の死刑確定者が121名まで増えた。
会見で江田法相は、
「悩みながら勉強している最中で、悩んでいるときに、はい執行、ということには私の気持ちとしてはならない」
だと。
個人的信条で死刑に反対なのは自由だけど、それなら法務大臣なんかにならなければいい。
刑事訴訟法では、「死刑執行の命令は判決が確定してから6か月以内に行わなければならない」と明記されているんだからね。
法務大臣なのに、自ら法律を守らない訳?
大臣にはなっておいて、「ただいま勉強中だから、法律は守らない」なんて、そんな法務大臣はお断りだ。
死刑がいけないのなら、刑事訴訟法のほうを変えるのが国会議員の責務だろうに。
結局これは、法を守るうえでいろいろ誤りがあったということだね。
【教訓】
「法ぼうに筆の誤り」
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コメント
おはようございます
これ、100%正論だと思います。
よく大臣就任会見で「これから勉強します」と言う人がいますが、言い換えれば「私の専門外です」「私は素人です」と言ってるに等しく、そんなのは謙虚でもなんでもありません。専門外なら受けるべきではないのです。勉強の成果が出る前に辞めるのですから。
江田法務大臣に関しては、判事まで務めていた人なのですから、「死刑制度廃止論者で執行命令書に判を押す気がない」なら、なおのこと法務大臣を受けてはならないもの、と思います。
千葉景子前法相が判を押したのも、世間の批判が高まったからに過ぎず、職務に忠実に、というより「身の保全の為」だと思うのですよ。そういうのも如何なものか、と思います。
<<死刑がいけないのなら、刑事訴訟法のほうを変えるのが国会議員の責務だろうに。
全く仰るとおりです。民主党・・・、誰が法相に就いても同じなんでしょうかね。
投稿: poohpapa | 2011.08.02 07:19
そうですね。
民主党内閣になって柳田稔、仙谷由人、江田五月……
これらの政治家は少なくとも法務大臣を受けるべきではなかった。
もっとも小泉総理だって、門外漢の南野知惠子さんを法相に起用して顰蹙を買いましたけどね。
安倍-福田内閣で法務大臣だった鳩山邦夫さんは「死に神」なんて言われましたが、大臣の職務としては評価されるべきだと思います。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2011.08.03 09:22