須坂(5)「渡れない橋」
須坂は神社の多い町だ。
これは須坂銀座通りから墨坂神社に至る参道。
赤い大きな鳥居が中央に。
脇には古い石燈籠が整然と列を成している。
この参道、実は神社直前で県道に分断されていて、これは逆向きに撮影したところ。
で、県道を渡った神社の名は「墨坂神社・芝宮」
大和国榛原より墨坂神を遷祀したものという。
境内に入ると、樹齢5百年とも言われる一対のみごとな欅(ケヤキ)の大樹が目を引く。
でも見て欲しいのは、ちょうど2本のケヤキの樹に挟まれた石橋だ。
見よ! この急角度の傾斜。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
このみごとな太鼓橋は、安政6年(1859年)に建造されたものという。
大きな切り石を組み合わせてきれいなアーチを描いた姿は魅力的だけれど、その傾斜はあまりにも急だ。
これじゃ、滑り落ちて渡れないよ~☆
聞けば、これは神様が渡る橋。
つまり、人が渡る橋ではないんだそうだ。
なるほどね。
じゃあ、一休さんでも駄目だ。
【須坂】
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コメント
おはようございます
いつもながら丁寧に書かれた記事で、この「須坂」のシリーズもなかなかの充実した内容ですね。何気ない景色も注意深く見つめていると別の見方が出来たり違う景色に見えてきたり、なんてことはよくありますもんね。
同じ紀行文でも、女性中心に構成されている私の記事とはえらい違いで・・・(滝汗)
たなぼたさんのサイトは普段私が行かないような所にスポットを当てていらっしゃるので新鮮で凄く興味深くて楽しめます。今回も、有り難うございました。
ところで、女子高生の写真、後姿だけで誠に申し訳ありませんでしたm(_)m
投稿: poohpapa | 2011.08.11 07:15
すんません、忘れてました^_^;
人間が渡れない「神様だけの為の橋」を作ってしまう、というのも凄いものですね。神様なら橋なんて必要としないものでしょうけど、昔の人は「感謝」の心を持っていて、今よりずっと「遊び心」(心の余裕)もあったんでしょう。こういうものを作って奉納する、ということは、何より「昔の人は謙虚だった」ということでしょう。
投稿: poohpapa | 2011.08.11 07:21
poohpapa さん
ありがとうございます。
お察しのように、僕の紀行文は歴史や遺構なんかばかり。
でも記事を書くにあたっていろいろ調べている時が楽しいですね。
ただ色気と食い気からはほど遠いもので、ご期待に添えずほんと申し訳ありません。
>女子高生の写真、後姿だけで誠に申し訳ありませんでしたm(_)m
大丈夫ですよ。
写真、裏側から見たから。(^.^)v
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2011.08.11 07:25