忘れ去られた揮毫『旧山伏隧道』
ライダーに人気の道志みち。
その最大の難所である山伏峠の手前に、脇に入る道がある。
お決まりの旧道だ。
かつて使われたトンネルがそこにはあった。
コンクリート製ではあるが、なかなか立派な意匠をみせている。
扁額を見ると、「山伏」と右から書いてある。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
揮毫したのは司法大臣や内務大臣を務めた鈴木喜三郎という政治家。
(喜三郎の奥さんは鳩山一郎のお姉さん。
その鳩山一郎の孫が、鳩山由紀夫&邦夫の兄弟なんだね)
全長124m、その名を山伏隧道といった。
昭和7年に開削が始められたが、戦争を挟んだので昭和28年にやっと竣工した。
鈴木喜三郎は昭和15年に亡くなっているから、隧道の完成前に書いたんだろう。
新道を通って道志側に抜けた。
これは後ろを振り返ったところ。
右側に見えるのがいま通ってきた新しい「山伏トンネル」
こちらの竣工は昭和57年で、全長は170mになった。
左手、緑地のように整備されているのが旧道の跡で、これが最初の写真の古い「山伏隧道」へと繋がる。
行ってみよう。
着いた。
これが山伏隧道の道志側入口。
じゃ、これで旧山伏隧道はお仕舞い。
.
.
.
え
トンネルがないって?
あるじゃん、ど真ん中に。
見えないの?
じゃあ、これならどうだ。
この、まるで防空壕のように埋もれているのが山伏隧道の道志側入口。
存在を知らなければ気付かないほどに埋もれてしまっている。
山中湖側とはえらい待遇の違いだね。
まるで旧稲又隧道みたい。
これじゃ、ここもあと数年で完全に埋もれ、忘れ去られてしまうことだろう。
なおこちらの扁額は、なぜか山中湖側にあったレストランに飾ってあったという。
(すでに廃業)
実際に歩いたよくわかる動画はこちら
↓
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通れないトンネルはこちら。
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コメント
おはようございます
よくまあ「こんなもの」見つけてきますね(*^^)v
途中まで舗装されていて、そこから徐々に土が盛り上がって埋まっているんですね。このトンネルの反対側(の出口)がどうなっているのか非常に興味あります。
もちろん、たなぼたさんのことですから確認していらっしゃるんですよね(爆)
投稿: poohpapa | 2011.09.10 07:33
poohpapa さん
おはようございます。
なんだ
ちゃんと読んでいないのね。
一番上の写真が「反対側の出口」ですって。
それを知らずに読んでもらったのではオチにつながらないって。
(~_~;;
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2011.09.10 08:01
すみません^_^;
さっきも、何度読み返しても理解できなくて・・・、一番上の板で閉鎖されているトンネルの入り口の写真が反対側、ってことだったんですね。それでいいのかなあ・・・。
たなぼたさんのことだから何か続きが出てくるもの、と決め込んで深読みしてたもので、そうなるともうダメですね、トホホ。
大変失礼いたしました。
投稿: poohpapa | 2011.09.10 11:24
poohpapa さん
そうです。
申し訳ありません、わかりにくくて。
旧山伏隧道の山中湖側はあんなに立派に残っていた、反対の道志側は見えないじゃん、という目論見だったんです。
残念ひとりよがりでしたね、すみません。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2011.09.10 12:22
いえいえ、ほんと、すみません。
入口と出口が違いすぎるので、頭の中でどうにも結びつかなくて・・・、なので私がイケないのであります。それにしても、こんなトンネルは珍しいですね。全国でもここくらいかも(^^ゞ
いいかげんしつこくなって申し訳ないので返信無用にてお願いします。
どうもすみませんでした。
投稿: poohpapa | 2011.09.10 14:17
山伏トンネルは道志からだと、抜けると富士山が目の前の良いトンネルですね。上の山伏峠、西の御正体山から丹沢の畦が丸に抜けたこともありますが、当然こんなトンネルは知りませんでした。
天城や笹子のように、新旧併用されているのもあれば、こんなに埋もれてしまったのもある・・・。これが廃墟の美なのでしょう。諸行無常です。
投稿: せいざん | 2011.09.10 16:29
せいざんさん
ここもご存じでしたか。
そうなんです。
道志から抜けると、トンネルの先は谷になっているので見晴らし良好です。
ただ、道はいきなり直角に曲がるのでスピードを出していると怖かったでしょうね。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2011.09.10 16:59