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自然と調和、「牛伏川フランス式階段工」

長野県は松本市、標高1000mを超える山の中にこの「フランス式階段工」はある。
優雅な流れは、牛伏川(うしぶせがわ)だ。
大小の階段状の水路を水がリズミカルに流れ落ちるこの流路工は、日本で最も美しい砂防施設と称賛されているそうな。

Ushibuse_01

通常、日本の洪水を防ぐシステムは巨大な砂防ダムというのが多い。
中には愛嬌のあるのもあるが、おおかたは味気ない無機質なもの。
しかしここに施行されたのは、自然石を積み上げて造られたモダンな流路工だ。

Ushibuse_02

日本の河川は急傾斜が多いから、すべてこんな形にはできないだろうが、自然と調和して違和感がない景色だね。
とても信州の山の中とは思えない。
まるで都会の親水公園のよう。

Ushibuse_03

French Bull
Ani_french_bull「フランス式」というが、設計・工事は純粋に日本人技術者によって行われたもの。
設計にあたった当時の内務省技官が、留学先のフランスから帰国時に持ち帰った文献にあったフランスのデュランス川サニエル渓流に施工された砂防施設の図面を参考としたことから「フランス式」と言われているそうだ。
フレンチブルみたいなものか。

これは長野県に残る施行当時の写真。
明治という時代のこととて機械力によらずすべて人力で完成させたことがわかる。
水路本体を完成させたあと、ちゃんと周囲に植樹等の整備をしていたんだね。
そうしたことも後世になって高く評価される一因なんだろう。
「歴史に残る仕事」……いいね。


現地で撮影したよくわかる動画はこちら
                


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コメント

おはようございます

明治時代からあるとのことですが、全く存在を知りませんでした。これが砂防施設・・・、実に美しいですね。

ふと思ったのですが、先日の台風による大雨の時にはどんな様相になっていたんでしょう・・・。こんな優雅な流れではなかったことでしょうね。あれだけの大雨でも全く崩れず、周りの緑も以前のままだとしたら、当時から日本の建築技術は非常に高かったということでしょう。職人さんの腕や心意気は宮大工さんに通じるものがありそうです。百年先を考えて腕を揮っていたと解かります。

当時の工事中の写真が遺っているのも嬉しいですね。私の中では「日本新百景」に数えられます。いいものをご紹介頂き有り難うございます。

ちなみに、私事ですが・・・、明日、引越しです。今日はこれから新居との間を「貴重品や壊れやすくて引越し屋さんに運んでもらうのを躊躇うもの」を自分で運ぶため何往復かします。徒歩でも8分くらいの距離なので。引越しが先週の水曜日(台風15号襲来日)でなくて良かったです(*^^)v

投稿: poohpapa | 2011.09.27 04:47

poohpapa さん
おはようございます。
V字の厳しい所では難しいかも知れませんが、全国の砂防ダムがこんなだったら美しいですね。

しかし朝早いですねえ。
4時のコメントに5時のレス。
どっちも爺ぃの証拠だ。

お引っ越し、いろいろ裏話もあるようで。
おいおい、公開してもらえればうれしいです。
他人のそうした話は楽しいもん。
をいをい。

投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2011.09.27 05:28

おはようございます。
美しい「砂防堰堤」ですね...大武川などは名前の付いている大岩さえ破壊して砂防堰堤を作っちゃいましたから、山梨では美観は無視される傾向にありますね。

投稿: chiponeko | 2011.09.27 10:16

chiponeko さん
おはようございます。

あれあれ
大武川の砂防工事はずいぶんと大掛かりなものになったようですねえ。
上流のヒョングリはどうなっちゃったんでしょう。

投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2011.09.27 11:03

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