青木ヶ原樹海の中で…… 見た!!
今年7年ぶりに出現した赤池からさらに国道139号線を南下。
旧上九一色村と言われた辺りになると、もう両側は深い樹海。
そう、ここは通称『青木ヶ原』と呼ばれるところ。
『自殺の名所』なんて、不名誉な言われ方をされるのが常だ。
そこにあえて踏み入ってみる。
昼でもあまり太陽光線の届かない鬱蒼とした暗い樹林の中。
湿気が多く、至る所に苔(こけ)が密集している。
あれ?
これって、もしかして石が人工的に積まれてないか。
さらに進むと、それはさらに厚くなり、より高さを増す。
すでに2m以上はあるだろう。
そう、実はこれは『信玄石塁』と呼ばれるもの。
かつてこの辺りには甲斐と駿河を結ぶ『中道往還』と言われる道が走っていたそうな。
駿河からは海産物が、甲斐からは竹細工などが運ばれたという。
しかしいざ戦となれば、道は他国から攻め入られるルートになる。
そこで武田信玄が防衛のためこうして樹海の中に石塁を築いたんだね。
トータル2キロほどもあるというが、まだ自殺するつもりはないので早々に退散した。
だって樹海の中を歩いていると、方向感覚がなくなるんだもの。
乏しい太陽光のもと、苔の中からはこんなみごとなキノコが育っていた。
元気でしょ。
きっとあなた(の)より立派に違いない。
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コメント
ば、馬鹿にするない!
ボクののほうが立派だい!
ただ、こないだ主治医から「仮性◎茎ですね」って言われたけど・・・^_^;
投稿: poohpapa | 2011.10.14 08:35
poohpapa さん
へ~え
でも、本人が言うだけじゃね。
奥さんに聞いてみよ。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2011.10.14 08:44
下ネタはともかく(無責任^_^;)、樹海はけっこうキレイなんですね。もっと鬱蒼とした光景を想像してましたが、苔が波打っている感じが京都の大原三千院の和風庭園を思い起こさせます。ちょっと手入れをしたら様変わりするかも。と言っても、まだこれは入口(一部)なんでしょうけど。
定期的に捜索もしているようですが、樹海に分けいって進むのは怖そうですね。相当に勇気がいることでしょう。私は無理です。たなぼたさん、度胸ある~(*^^)v
投稿: poohpapa | 2011.10.14 09:06
poohpapa さん
カメラが優秀なもので勝手に明るさを補正しているんですけど、ほんとうはもっと薄暗くて不気味です。
でも僕だって怖いからそんなに奥まで行ってませんよ。
ほんの入口だけ。
だって、何か発見なんかしちゃったらやだもの。
「第1発見者」として事情聴取なんて……
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2011.10.14 09:55