悲運のお城・もう一つの五稜郭
長野県佐久市にある龍岡城。
龍岡藩の藩庁が置かれていたお城だ。
みごとな石垣とお堀が保存されている。
レンズが広角ということもあるけれど、石垣の角がかなりきつく見えないか。
こちらは別角度から。
堀を奥のほうまで見通すと、北海道のあの有名なお城の感じが思い出される。
そう、ここは日本第2の五稜郭なのだ。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
(拡大します)
正確には日本に二つある『五芒星形の西洋式城郭』のうちの一つ。
開明派だった領主・松平乗謨は、洋式築城での設計を幕府に届け出て許可を得る。
ただ、築城を開始した同じ年(元治元年:1864年)、函館の五稜郭のほうはすでに完成した。
この遅れが結局、龍岡城の命運を奪った。
こちらは築城途中に明治維新を迎え、ついに完成の暁をみることはなかったのだ。
上(南)の部分は未完成だし、函館のようにタワーもないので上部から全体を見ることもできない。
だから通常「五稜郭」といえば、もちろん函館のほうを指す。
こっちだって同じ五稜郭なのに……
不運なお城なのだ。
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 稲又川橋が消えた(2021.12.12)
- 「波の伊八」の飯縄寺(2021.06.08)
- 巨大鳥、千葉に飛来(2021.06.04)
- 南極で地震(2021.02.05)
- 移住したい国(2021.01.25)
「歴史」カテゴリの記事
- 怪我の功名だったかも(2019.12.26)
- ツタンカーメン王の頭像、6億円也(2019.07.05)
- 『インカ神殿』再び(2017.12.28)
- 清水沢の百庚申(2017.12.22)
- 海雲寺の招き猫(2017.12.14)
コメント
一昨年、北海道に行った時真っ先に見たのが五稜郭。佐久市にもあったとは初めて知りました。
堀もう少しですから完成させ、タワーを作れば観光価値上りますね。
私的にはこののどかなままも、いいような気もしますが。
投稿: せいざん | 2011.10.12 16:14
せいざんさん
残念ながらそれほどの計画は持たなかったようで、五角形の内部は小学校に転用されてしまいました。
惜しかったですね。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2011.10.12 18:11