明神峠の忘れ去られた坑道跡
富士の明神峠にほとんど知られていない古い鉱山の跡があるという。
資料がほとんど見つからないので、とにかく行ってみるしかない。
明神みちは山中湖と小山町とを結ぶ古い道。
探索の都合上、逆に山中湖のほうから峠を越えた。
富士にはやっぱり雪を被った姿が似合う。
三国峠、さらに明神峠を越えて下ると彼方からエクゾーストノートが聞こえてきた。
懐かしい富士スピードウェイだ。
そろそろ国道を外れ、山の中に入らなくては。
本来、クルマも通れるはずの大野林道だったが、直前の台風の影響でこの始末。
まだ通行止めにはなっていなかったが、歩きにして良かった。
ボンヤリ運転していたら、転落だ。
鉱山の目標になる、廃屋が現れた。
おそるおそる、内部を覗いてみる。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
冬は冷えるのだろう、小屋の真ん中には囲炉裏が据えられていた。
ここを拠点に採掘が行われていたのだろうか。
坑道はすぐ近くの筈だ。
さらに進むと首尾よく山側の陰に坑道の入口が顔を覗かせているのを見つけることができた。
左側は酒匂川の支流、須川でほぼ源流に近い。
坑道は入口からすぐ左右に分かれていた。
どちらも穴は丹沢に多くあるような、荒い手掘りのもの。
これも武田金山の一つなのかな。
持参のヘッデンで、奥を見通してみる。
いずれもかなり深くまで続いているようだ。
幸い虫やコウモリはいなかったけど、信玄の隠し軍資金も見当たらなかった。
見つけたら、のんびりこんな記事書いてないしね。
怖いのですぐ引き返す。
臆病なんじゃない。
また大きな余震があったら危ないからだい。
現場で撮影したよくわかる動画はこちら
↓
・玄倉鉱山跡はこちら。
・渋沢鉱山跡はこちら。
・坂口鉱山跡はこちら。
・坂口鉱山跡パート2はこちら。
・東沢鉱山跡はこちら。
・日影沢鉱山跡はこちら。
・麓金山跡はこちら。
・玄倉鉱山跡パート2はこちら。
・山田鉱山跡はこちら。
・奥沢鉱山跡はこちら。
・富栖鉱山跡はこちら。
・須玉(増富)鉱山跡はこちら。
・川尻鉱山跡はこちら。
・梓山鉱山跡はこちら。
・オイ沢鉱山跡はこちら。
・大仁鉱山跡はこちら。
・持倉鉱山跡はこちら。
・倉沢鉱山跡はこちら。
・峰之沢鉱山跡はこちら。
・湯ヶ島鉱山跡はこちら。
・持越鉱山跡はこちら。
・伊豆天城鉱山跡はこちら。
・寝姿山鉱山跡はこちら。
・矢筈山鉱山跡はこちら。
・縄地鉱山跡はこちら。
・茂倉鉱山跡はこちら。
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コメント
はじめまして。
ふむふむ。あの林道から鉱山跡に…φ(..)
今度機会あればいってみたいです(^^)
投稿: 山おばさん | 2011.10.05 10:13
山おばさん
はじめまして。
あれ、あんなマニアックな林道歩いたことがあるんですか。
ほんとに行かれるのであれば、目標をお教えしますよ。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2011.10.05 10:31