キングスクロス駅のレンガ積み
日本で最も有名なロンドンの駅といえば、断然『キングスクロス駅』だろう。
そう、あのハリー・ポッターに出て来るホグワーツ特急の始発駅だ。
ただし、列車が出るのは9番線と10番線の間にある9と3/4番線という実際には見えないホーム。
それが本物のキングスクロス駅に再現されているのだからすごい。
ほら、ちゃんと「9と3/4番線」のプレートが付けられている。
この中央部分をポッターたちは通り抜けるんだね。
こういうところが英国ジョークらしくて楽しい。
写真を見ると、味のある煉瓦(レンガ)造りになっている。
それなら当然レンガはイギリス積みなんだろうと思ったら……
あれ、何か変 ?(゚_。)?(。_゚)?
【A:フランス積み】
上の写真のAの部分はフランス積み。
フランス(フランドル)積みというのは、一段にレンガの長手と小口とを交互に積む。
日本では明治初期に採用された一番古いタイプで富岡製糸場なんかがそう。
【B:長手積み】
その下のBの部分、今度は長手積みになっている。
長手積みは、レンガの長手方向だけを千鳥(ジグザグ)に積む方式だ。
普通、思い当たるのはこのタイプだろう。
実際、素人が積むのはたいていこれになるよね。
【C:イギリス積み】
そしてやっと現れた、これが本場イギリスのイギリス積み。
一番下のCの部分にあたる。
イギリス積みは一段を長手だけで積むと次の段は逆に短い小口だけで積む。
赤レンガ倉庫なんかがこれ。
【結論】
イギリスのレンガだからといって、必ずしもイギリス積みじゃあない。
なんだ、イギリス人は日本人みたいにちゃんとしてないんだな。
「レンガ、欲しい?」
「レンガはヤレンガ、岩ならイーワ」
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