畑に残る戦闘機燃料庫
--住宅地に残る戦闘機燃料庫から続く--
花野井の燃料庫跡からクルマで数分の所に来た。
新興住宅の端にある階段を上ると、上には一面の畑。
ネギがおいしそう。
いや、そのさらに向こう。
なんか妙な物体が見えないか。
ほ~ら
右はハクサイなのに左はキャベツだ。
じゃなくて、まるで砲門が並んでいるようなこの奇妙な光景。
いったい、これは何?
実はこの地下にも燃料庫があり、これはそのガス抜きの管だった。
『秋水』はロケット戦闘機だったので、従来の燃料以外に劇薬の酸化剤が使われたという。
そこで安全確保のため換気口を供えた燃料庫が必要とされたんだね。
しかし畑とのコントラストがなんとも異様。
それにしても畑では邪魔だろうにこんなのが戦後60年以上を経てまだ撤去されずにあるなんて。
地中ではよほど頑丈に据えられているんだろう、見てみたいものだ。
試しに管の中を覗いたら、モグラと眼が合った。
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コメント
「丸」にも書かれていないような、レアーな遺構ですね。
千葉は本土決戦の主要地と大本営では考えていたのかな???
確かに「サイパン」「ガム」のB29は東京湾を目指して飛んできたので納得です。
投稿: chiponeko | 2011.11.29 14:41
chiponeko さん
ここ、畑には珍しく崖の上のようになっているんです。
だからその下に燃料庫を作ったんでしょうね。
それにしても、野菜の間にこんなのが顔を出しているのは不気味です。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2011.11.29 15:25