鬼の石杖(前編)
ここは山梨県の大月。
この岩肌がゴツゴツした山は、その名も『岩殿山』といい、ここには古くから桃太郎伝説の言い伝えが残されているという。
(岡山など、桃太郎のお話は全国にあるけどね)
昔々、岩殿山に悪い鬼が住んでいました。
鬼は里に出ては子供をさらったり、牛や馬を盗んで食べたりしたので、里人たちは大変困っていました。
(中略)
桃太郎は成長し、悪い鬼を退治に行くことになりました。
途中、犬目で犬を、鳥沢で鳥、猿橋で猿を家来にし、桂川を渡って岩殿山に攻め入りました。
鬼は桃太郎の出現に驚いて、左手に持っていた石杖を投げつけたところ杖が地面に突き刺さり、大地震を起こしました。
(以下略)
これが鬼が投げ、地面に突き刺さったという石杖だ。
場所は住宅脇の空き地のような所だが、案内板もあり一応保存されているらしい。
ちなみに犬目や鳥沢、猿橋というのはいずれも実際にある地名だし、この石が刺さって地震が起きたという所も『石動』(いしどう)という地名なのだから、お伽噺とはいえ良く出来ているじゃないか。
石の大きさは2m弱くらい。
どう見てもこの角度は自然な状態とは思えないし、実際に石は岩殿山のほうを向いているのだからみごとなもの。
ちなみにこの時、鬼は右手にも石を持っていて、それも投げたそうな。
じゃあ、そっちの石は、どこにあるんだ?
次はそれを探しに行こう。
鬼の石杖(後編)に続く。
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