北杜市の黒戸噴水滝を再訪した。
山梨の林道は12月10日から冬季閉鎖が多いからね。
3年半ぶり、これが3回目の探訪ということになる。
その間に周辺の道もずいぶんと整備されて、大武川には新しい橋が架けられていた。
その名も『甲斐駒大橋』とな。
どうだい、水晶の名産地・山梨というだけあって橋の欄干には大きな水晶のオブジェ。
いくら産地でも、こんなに大きかったらタイヘンだぞ。
でも甲斐駒って、赤石山脈の山の名前(甲斐駒ヶ岳)だよね。
昔撤退した……
やな予感。
そして橋からわずか300m高度を上げただけで、上の写真とは景色が一変した。
林道入口のキャンプ場辺りから雪が現れ始め、桑木沢への分岐ではもうこんな積雪になった。
しかもまだ降っている。
ひえ~☆
雪で困るのは、石にペンキで書かれた道案内の矢印が隠れてしまうこと。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
桑木沢はまたこれが多いんだよね。
そのせいもあって、幾度となく強いられる沢の徒渉ポイントの確認には難儀させられた。
以前より明らかに破損状況を悪化させた沢筋を辿り、やっとのことで最奥の黒戸噴水滝手前に到達。
さあ、ここからいよいよ尾根に登り、滝の落ち口を目指す。
前回は写真だけで動画を撮っていなかったしね。
これは登攀開始地点から下の沢の方向を見下ろしたところ。
墜ちたら寒いだろうな。
途中、山肌の岩陰に、3年前に回収できず止むなく残置した懐かしい青ロープ(エーデルワイス・トルネード)を発見。
この岩の割れ目に引っ掛かってしまって取れなかったんだな。
すでに今も凍り付いていたし、放置された間の経年変化でもう使い物にならない。
ごめんね、お疲れ様でした。
で、結局、噴水口を再び目にすることはできなかった。
足場が悪く、尾根越えは断念。
思わぬ雪は足元の危険を隠し、思った以上に障害になったのだ。
なお山肌で悪戦苦闘中の写真はなし。
だって、それどころじゃなかったんだから。
これは下降途中に撮った唯一の写真。
今回このあと赤ロープは無事回収した。
おまけの一枚。
雪面に残る獣の足跡にはもう驚かないけれど、これは珍しいでしょ。
ほら、足跡の傍らにずっと続く線状の跡。
察するに、鹿か何かが片足を引きずって付けたものと思う。
これから厳しい南アルプスの冬、野生動物が脚を怪我して迎えるのは辛いだろうね。
黒戸噴水滝・探訪記はこちら。
黒戸噴水滝・解明記はこちら。
現場で撮影したよくわからない動画はこちら
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