パラボラアンテナと砲台跡
三浦富士から武山へと続く、横須賀の人気ハイキングコース。
うん、砲台山?
そう、海軍の主要基地だった横須賀にはいくつもの砲台跡が残されているけれど、その名も砲台山というのはすごい。
頂上に砲台を築くくらいだから、山道といえど重機が通れるようなしっかりとして造りになっている。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
途中に現れた、この門柱のようなもの。
これは「探照灯座」と呼ばれるもので、高さ約5mの柱の上部には敵機を探るための探照灯が据えられていたのだという。
しかし今はもうそのコンクリートさえ朽ち果てようとしている。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
いま、山の頂上には海上保安庁の武山中継所となっていて、パラボラアンテナが立ち並んでいる。
そしてその傍らに、すり鉢状の旧海軍砲台跡はみごとにその姿を留めていた。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
全体はちょうど鍵穴のような形。
淵の四角い部分には中に降りる階段が設置されている。
側面に開けられた8個の四角い穴は、弾薬の格納庫だという。
そして1か所、奥行きのある窪みがある。
ここは砲員の待機場所だったんだそうだが、ここだけコンクリートが薄いため現在は崩落してしまっている。
高さわずかに204mの小山だが、頂からの見晴らしはこんなにいい。
こんなとこを敵機がわが物顔に通過したら、届かなくても撃ちたくなるよね。
現場で撮影したよくわかる動画はこちら
↓
【戦争遺構】
富津岬・軍事施設跡はこちら。
茂原の掩体壕はこちら。
州ノ崎の試射場跡はこちら。
府中の米軍通信基地跡はこちら。
丹沢に墜落した戦闘機のエンジンはこちら。
三芳村の桜花カタパルト跡はこちら。
柏の燃料庫跡はこちら。
大月の監聴音壕はこちら。
サイパン帰りの戦車はこちら。
焼夷弾と戦った墓石はこちら。
野島公園の掩体壕はこちら。
砲弾を抱えた狛犬の神社はこちら。
かもめ団地の試射場はこちら。
・剣崎の探照灯庫跡はこちら。
・剣崎の砲台跡はこちら。
・披露山の砲台跡はこちら。
・三浦半島・諸磯崎洞窟陣地はこちら。
・追浜の海軍格納庫はこちら。
・二川のトーチカ跡はこちら。
・渥美半島福江観測所跡はこちら。
・渥美半島陸軍気象観測塔跡はこちら。
・習志野の支那囲壁砲台はこちら。
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 稲又川橋が消えた(2021.12.12)
- 「波の伊八」の飯縄寺(2021.06.08)
- 巨大鳥、千葉に飛来(2021.06.04)
- 南極で地震(2021.02.05)
- 移住したい国(2021.01.25)
「歴史」カテゴリの記事
- 鳴かぬなら、どうしましょ、ほととぎす(2023.04.23)
- 怪我の功名だったかも(2019.12.26)
- ツタンカーメン王の頭像、6億円也(2019.07.05)
- 『インカ神殿』再び(2017.12.28)
- 清水沢の百庚申(2017.12.22)
「遺構」カテゴリの記事
- 木造トラスが残る『旧落合橋』(2017.11.24)
- 【廃村】平清水集落(富士川町)(2017.07.12)
- 【廃橋】旧反場橋(西会津町)(2017.06.06)
- 【廃校】屋敷小学校(西会津町)(2017.05.22)
- 【遺構】奥川森林鉄道跡を歩く(後編)(2017.05.19)
コメント