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焼夷弾と戦った墓石

神奈川県の平塚は、湘南の中心に位置する町。
市の花は、今をときめくナデシコだ。
そして、かつては軍需工場が建ち並んだところでもある。

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その平塚にある「乗蓮寺」
真言宗で正式名を「花翁山・乗蓮寺」という、なかなか立派なお寺さんだ。

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これはその墓地の一角にある、田中家のお墓。
案内板こそないが、平塚市のパンフレットにも載っている有名なお墓である。
ただの普通のお墓じゃないかって?
真ん中の墓石をよく見て欲しい。
肝心の墓石が欠け落ち、焼け焦げてしまっている。

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欠けた墓石がそのままなのは、決して田中家が貧しいからではない。
これは米軍から平塚が本土空襲を受けた際、焼夷弾によって墓石が損傷してしまったものなのだ。
お墓の持ち主である田中太一郎氏は、「空襲を忘れることのできない悪夢として、墓石を大切に保存したい」と語っているという。

米軍:「墓石だからハカイシた」

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