立体岩屋磨崖仏『岩谷堂』
千葉県の富津市辺りは砂岩系の軟らかい地質ということもあり、磨崖仏が数多くある。
そんな中でも、この『数馬区岩谷堂』はまさに出色だろう。
とにかく凄い。
あの背高のっぽトンネルのほど近く、湊川が海に向け大きく湾曲した辺り、崖を登った中腹にこの超・立体的な磨崖仏はある。
通りからは見えないし、傍らにあるこの謂われを書いた目立たない看板を見逃すとまず見つからない。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
左手の石段を登っていくが、足元はすぐ山道のように怪しくなる。
言った通り、超・立体的でしょ。
岩谷堂とは言うけれど、お堂はホンの供え程度であとは穴ばかり。
何しろ、穴に入っていくといつのまにかUターンして出て来たり、石段を上ったと思えばまた下ったり、まるで昔流行った巨大迷路のように複雑怪奇で楽しめる。
案内板によれば、奈良時代の高僧・行基が一夜にして彫ったということだけれど、これだけの規模のものを一夜だなんて、いくらなんでも無理だよね。
え
肝心の磨崖仏がないって?
あるよ、ほ~ら。
これはよく残っているけれど、砂岩なので摩耗して見えづらくなっているものが多いのは惜しい。
現場で撮影したよくわかる動画はこちら
↓
・伊賀古道の磨崖仏はこちら。
・京都・童仙房の磨崖仏はこちら。
・伊豆・大仙山の磨崖仏はこちら。
・初瀬街道の磨崖仏はこちら。
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