砲弾を抱えた狛犬がいる神社
お正月なので、神社のお話を。
ここは横浜市南区にある『日枝神社』(ひえじんじゃ)というところ。
山王信仰ということからか、地元では通称『お三の宮』として親しまれているそうだ。
交通量の多い大通りからほんの一本入っただけなのにまるで鎮守の杜のような静けさ。
まだ夜が明けて間もないが、神社の一日はすでに始まっていた。
神殿の前に並ぶ狛犬は、様式に倣い「阿と「吽」になっている。
振り返ると、この風景。
大都会らしくすぐ前には高いマンションが立ち並び神社を見下ろしている。
ところで、鳥居の前にある二つの黒いものは何?
これは「獅子山」というもの。
上に乗っているのはやはり狛犬なので、こちらも左右対になっている。
右の狛犬は丸い砲弾を抱えていて、砲弾には「戦捷」と書いてある。
左の狛犬は長い砲弾を抱えていて、こちらには「紀念」と書いてある。
つまり合わせて「戦捷紀念」となり、文字通り戦争の勝利記念に奉納されたもの。
横浜市の史料には明治40年に建てられたと書いてあるので、当然日露戦争(明治37-38年)の勝利を祝したものになる。
つまり、浜松の『凱旋紀念門』と同じ。
日本が希望に燃え、輝いていた時代の名残なんだね。
【戦争遺構】
富津岬・軍事施設跡はこちら。
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【狛犬リスト】
須坂「阿阿の狛犬」はこちら。
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・南知多「おかっぱ頭の狛犬」はこちら。
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コメント
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
投稿: chiponeko | 2012.01.01 20:18
chiponeko さん
こちらこそよろしくお願いいたします。
雪が溶けたら、北精進ケ滝滝口への突破、期待しています。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2012.01.02 05:28