忘れ去られた東京の鉄道
東京世田谷にある明大キャンパスの手前。
掘り割りになった井の頭線の線路を見下ろしている。
ほーら、井の頭線がやって来た。
運転士が『い~のかしら ?(゚_。)?(。_゚)?』って小首を傾げてる。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
ちなみに上の橋を渡るのは人やクルマではなく水。
つまり玉川上水の水道橋だ。
しかしその下の径間が多くないか。
現に井の頭線の線路が使っているのは右の二つだけ。
左の二つは無駄に空いたままになっている。
実はかつてここには鉄道が通る計画があった。
その名も『東京山手急行』といい、山手線のさらなる外周に約50キロに渡る環状路線を計画。
実際、1927年当時の鉄道省から敷設の認可を得ている。
この部分は井の頭線と併走させるため、橋にはあらかじめそのための空間が用意されていた訳だ。
しかし不況などいろいろ事情が重なり計画は頓挫。
悲しい空間だけが今にその想いを伝えている。
ちなみにここから少し東京方面に戻って振り返ると、線路に沿って細長く土地が空いているのがわかる。
これも東京山手急行のために用意された鉄道用地の名残なのだろうか。
【鉄道遺構リスト】
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・小海線「川俣川鉄橋」はこちら。
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