桂川・水路の旅(4)
【鐘ヶ淵発電所】
桂川・水路の旅(3)から続く。
忍野発電所の次は、鐘ヶ淵発電所へと送られる水路を探った。
前に書いたように、取水口は鐘ヶ淵、忍野の順だが、桂川はその後180度向きを変えているので下の発電所のほうは忍野、鐘ヶ淵の順番になる。
ルート図から水路を探したものの、ずっと暗渠(地下トンネル)ばかりが続く。
雪が積もってわかりにくいが、向こうに続く正面の道のような部分の下が水路。
手前で横切っているのは東電水路の上を横断する自然水路のためのものだ。
さらに辿っていくと、ついに水が地表に現れた。
標示は2号開渠となっていたが、1号は結局見当たらないまま。
水路は左方向へと流れ、発電所の上部水槽へと続いていく。
(マウスを置くと画像が切り替わります)
2号開渠の動画はこちら
これが下にある発電所へ送るための水を溜める鐘ヶ淵上部貯水槽。
発電所の規模(約3倍)に見合うように忍野のものよりはだいぶ大きくなった。
鐘ヶ淵発電所上部水槽の動画はこちら
そして長い水管で下の鐘ヶ淵発電所へと水が送られる。
(これは山を下って下から撮影)
桂川2番目の発電所である鐘ヶ淵発電所は忍野と同じく大正11年の完成。
こちらは最大出力2,600KWとだいぶ大きくなった。(忍野は800KW)
そして水力発電所にはかならず祀られている「水神さま」
昔の人は、自然の水を使わせてもらうことに感謝と畏敬の念を込めたんだろうね。
大掛かりな工事の無事を願う意味合いもあったのかも知れない。
発電所を抜けた水はすぐ下で桂川の本流に合流する。
この地点の桂川の標高約820m。山中湖から160m下った。
--桂川・水路の旅(5)に続く--
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